新年度が始まり、この春育児休業から復帰するママ達にとっては、久しぶりの職場に緊張しつつ仕事に向かっているのではないでしょうか? この時期とても重要なのが、復職にあたって上司と仕事の内容や量について調整をすること。それでは、どんなことに注意すれば良いかを、キャリアカウンセラー観点でご紹介します。

 

■ 復帰したばかりのママの注意点

筆者がよく、復職前後のママさんからキャリア相談を受けるのが、「上司に、今まで通りには仕事はできないのでセーブしてほしいと自分から言ったほうが良いのでしょうか?」というご質問です。

ちょっと待ってください!

時短勤務を取るにせよ、取らないにせよ、出産前に残業をたくさんしてバリバリ働いていた人にとっては、同じようにできない! という気持ちはよくわかります。ですが、仕事の任せ方は、業務の量と質、チーム内での役割全体を考えて決めるものですから、一方的に「できない宣言」をする必要はありません。

責任感の強い人ほど、今まで通りの仕事ができるのかできないのか、白黒はっきりさせたくなってしまうと思います。ですが、まずは勤務時間も含めた働き方ついて、時間的にできない仕事には何かあるか、チーム内の連携はどうなるか(ペア担当制などをとってもらえるか)など、具体的なことを上司と話し合いながら決めていきましょう。

そして、意外にもとても重要なのが自分のキャリアに対する中長期的な展望です。復職したばかりで、そんなことは考えられない! と思うかもしれませんが、「将来こういうキャリアを積みたいので~」という枕詞があるだけで、上司もあなたの仕事スタンスを深く理解できますよ!

 

■ 上司の方々の留意点

何人も育休からの復職者を受け入れた上司の方々は、よくご存知かもしれませんが、復職直後の1年くらいは、ママも子どももメンタル面や体調面が安定するまで、ある程度時間がかかります。そんななかで、復職してすぐに今後のことを全て決めるのは無理があります。ですから、ママご本人以外のサポート体制がどれくらいあるのかを確認しつつ、こまめに状況をチェックしていきましょう。

最初は、両立生活が軌道にのらなかったり、まだ夜泣きがある、お熱を出しやすいなど育児に不安を抱えた状態のママもとても多いです。ですが半年もすると、まるで別人のように表情も明るく自信がつき、仕事に前向きになったりするものです。コミュニケーションを密にとって、上司からの期待も伝えつつ、中長期に育成する視点をもってぜひ対応をしていただきたいものです。

 

いかがでしょうか? 上司も復職ママも、お互い不慣れな状況を乗り切るには、なんといってもこまめなコミュニケーションです。勝手な憶測を持たずに、良い落とし所を見つける努力をしていきましょう!

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー), 2016年4月9日]