この10年、女性のキャリアをサポートする中で、ずいぶんと時代の流れや環境が変わったと感じています。ライフイベントを実現しながら働く女性は増え、女性の社会進出を後押しする法律もできました。しかし、一方で多くの女性たちの相談に乗ってのっていると「女性の悩み」は減っていないとも感じます。

情報や選択肢が増えた分、自分にとって何が重要か、後悔しない選択は何か、ますますわからなくなっているのかもしれません。そこで、今回は、自分のキャリアの選択に必要な視点を増やす方法をご紹介します!

ビジネスの思考法の一つに、「鳥の目、虫の目、魚の目」を持つという考え方があります。それぞれの観点から自分について考えてみましょう。

 

■ 鳥の目

あなたが今いる組織や家庭環境、人間関係を鳥のように高い空から眺めてみましょう。どの国のどの会社にいて、どんな家に住み誰と暮らしていますか? 今は心地の良い状態でしょうか? これからどこに行きたいですか? 高い空から自分を見たときにどんなふうに見え、何を感じるのか、考えてみると、今の自分が客観的に見えてきます。あなたの属する組織やコミュニティ、家族の特徴、あなたはそこにいてどう感じているか、これからもそこに居続けたいのか、言葉にしてみましょう。

 

■ 虫の目

今、目の前にあるものは何でしょうか? 毎日何と向き合って、誰と過ごしていますか? そしてあなたはどう感じているでしょうか? 日々の行動範囲の中であなたの変えたいもの、変えたくないものはなんでしょうか? 小さな虫の視点からつぶさに目の前を見えるものを観察しましょう。あなたは、目の前にあるものに何を想っていますか。

 

■ 魚の目

今、女性をとりまく時代が大きく変わろうととています。しかし変化の波は、あなたのところに届いているでしょうか? 何か1年前と変わったことはありませんか? 変化の兆しは見えますか? 過去の選択と今の選択では、環境が違うことを感じてください。もし、あなたが霧の中にいるように変化が何も見えていないとしたら、情報不足、その情報を得るためのアンテナが立っていません。あなたが魚だったとしたら、水はどちらに流れていますか。流れの無いとことを泳いでいるのでしょうか。

 

いろいろな場所から自分を、また自分の周囲を眺めていただけましたでしょうか? こうして考えるとそこに足りない「情報」が見えてくるでしょう。

今の時代女性のキャリアを制するのは、ズバリ「情報力」だと筆者は考えます。そしてそれを決定するのはアンテナの数。自分の気持ちを感じるアンテナも大切ですが、周囲に広く目を向け、しっかり「情報」をキャッチするアンテナを立てましょう。その新しい情報を受け取ることで選択肢が見えることもあります。できるだけ心のアンテナをたくさん立て、過去の成功談や特定の人の意見に惑わされず、今、何を選択すべきか考える力をつけましょう!

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー), 2016年5月27日]