赤ちゃんと2人きりで過ごし、話す大人もいない。そんな孤独な環境の中で子育てをしているママも実際に多いのです。特に、生後1か月検診が終るまで赤ちゃんは外出することができません。検診を経て病院から始めて外出許可が下りるのです。1か月月検診を終えるまでママは自宅で缶詰状態、高いストレスの下で育児をこなしています。

 

■ ホルモンバランスの変化が不安と孤独を生み出す

不安と孤独を生み出すメカニズムは、女性ホルモンのひとつの「エストロゲン」の低下が関係しています。胎児を育む働きを持つエストロゲンは、妊娠から出産にかけて分泌量が増え出産を境に急減。母親の脳では神経細胞の働き方が変化し、不安や孤独を感じやすくなると言われています。

 

■ 共同養育は人類の本能?

このように不安や孤独を感じるのは人の本能と関係があるようです。「みんなで協力して子育てする」=「共同養育」という独自の子育てスタイルは人間の本能と言われています。つまり現代のママ達は本能的に「仲間と共同養育したい」という欲求を感じながら、核家族化が進む現代環境でそれが叶わない。その大きな溝が、いわゆる“ママ友”とつながりたい欲求や、育児中の強い不安・孤独感を生み出していると考えられています(※1)。

 

■育児とは小さな命を預かること

ただでさえ、小さな赤ちゃんのお世話はとても怖いもの。育児とは小さな命を預かることです。右も左もわからない新米ママが強いプレッシャーを感じ、怖いと感じて当たり前なのかもしれません。赤ちゃんが寝ている最中も、呼吸をしているか心臓に手をあてて確認をしたり、激しく泣き続ける時はどこか具合が悪いのかと心配したり、育児はとかく心配や不安は尽きません。筆者も、初めて我が子の小さな指の爪を切るのがとても怖かったことを鮮明に覚えています。

 

産後の不安や孤独感はあなたのせいではないのです。不安や孤独感の原因がわかると、不安と孤独感の問題が解決しなくても少しは安心しませんか? そして誰かがあなたの心に寄り添ってくれたら、それだけでも不安感や孤独感は低減します。大切なことは、一人で抱え込まず本音を言える場所があること。まずは、パートナーである夫や親しいママ友、信頼できる育児経験者にあなたの気持ちを話してみませんか? 赤ちゃんを自宅で抱っこしながら、プロのカウンセラーに電話で相談できるサービスも選択肢の1つです(※2)。カウンセラーはいつでもあなたの味方なのです、安心してなんでもお話ししてくださいね。

[執筆:久保木 惠子(コーチ), 2016年5月24日]

 

【参考】
※1. 『NHKスペシャル』「ママ達が非常事態!? 最新科学で迫る日本の子育て」
※2. 女性専用の匿名電話カウンセリング『ボイスマルシェ』育児や子育て、家族問題やキャリアなどについて、専門家に直接相談できる