人生の先輩やその道の専門家からいただけるアドバイスはとても貴重で、自分のために活かすべき金言となりますが、単なる個人の経験や見解から繰り出されるもっともらしい人生指南はなんだかムカついてしまう……。そんな経験はありませんか? 今回は、そんな微妙なアドバイスを“クソバイス”と名付けた犬山紙子氏の著書(※1)からその攻略法を学びます!

 

■ “クソバイス”って何!?

『言ってはいけないクソバイス』とは、著者の犬山氏による造語です。“クソバイス”とは、求めていないのに繰り出される、クソみたいなアドバイスのこと。相手のためを思って言っているようで、実は上から目線で持論を押し付けているだけことが多く、クソバイスしている側はとても気持ちが良いと犬山氏は書いています。

昨年秋の発行からこの本が話題を呼び、最近では女性誌で特集が組まれるほど。本書でのクソバイスを言ってしまう事例としては、男性からの発言事例よりも、女性の先輩や女友達の事例が多くなっており、自分の発言がクソバイスになっていないかドキとさせられます。

 

■ クソバイスかどうか、ジャッジする力を

今は、多様な価値観が交錯し合うダイバーシティの時代。同じ女性だからといって、同じ人生を歩むとは限りません。本書では実の母親から、「子どもができたらどうせ仕事辞めるんだから、会社なんて適当でいいんじゃない!?」という言葉をかけられた事例があります。筆者の女性研修でもこうした言葉を家族や身近な人から浴びている事例はたくさんあります。生きてきた時代背景や、環境条件が異なる方からのアドバイスをまともに受け取っていては、心身がもちませんので、そういう「見方」もあるのね、と判断してスルーできる力も大切です! 本当に大事なアドバイスかどうか、よく考えましょう。

受け取りがたい“クソバイス”をいただいてしまいストレスを溜めないためにも、この本では相手を傷つけずにチクリと言い返す口上「クソバイス返し」も紹介されています。最近モヤモヤがたまりがちな方は、この本で処世術をパワーアップしてみてはいかがでしょうか。

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー), 2016年7月4日]

 

【参考】
※1. 犬山紙子(2015)『言ってはいけないクソバイス』 ポプラ社
※写真:PIXTA、本文とは関係ありません