「あの子はもう“はいはい”をするのに、うちの子はまだしない」「うちの子はまだ言葉を喋らない」「同じ月齢の子に比べて、うちの子は小さいかしら」。子どもの発達や発育を他の子と比べて、不安な気持ちを抱えていませんか? デリケートな問題ゆえに、なかなかママ友の間でも共有できないかもしれませんね。

 

■ 「他人と比較しない」とは言うけれど……

「子どもを他の子と比較しない」、これは育児書や子育てアドバイスで定型文の様に出てくる言葉です。「子どもを他の子と比較しない」たしかにその通りなのですが、それができたら悩まないですよね。
話は少しそれますが、今までの人生、学生時代そして社会人と、他人と比較して優劣や合否が決定してきました。学校の成績や受験勉強、そして社会人になってからは営業成績や人事考課などがいい例です。それがいざ、子育てが始まり「他人と比較しない」と言われても、既存の考え方と違うゆえになかなか難しいかもしれません。

 

■ 比較はどんどんしましょう!

他の子と比較するのは「我が子が月齢相当の発育発達をしているのか?」を知りたいからではないでしょうか? 初めての子育てで手探り状態なら尚更です。しかしながら子どもの発育発達にはそれぞれのペースがあり、育児書通りにはいかないものです。我が子の発育発達のペースがつかめたら少しは安心しませんか? 発達発育のペースを掴む為にも比較はどんどんしましょう。比較する対象は、他の子とではなく“過去の我が子”です。子どもが初めてできたことや体重身長などを育児書や手帳に記載しましょう。記すことで、点と点が結ばれて線になり、成長の軌跡が可視化されます。手帳を読み返すことで、子どもの成長のペースが把握でき、成長を実感することができます。

 

■ 横軸と縦軸のバランスが大事

他人との比較を横軸としたら、自分の中での比較は縦軸です。人間は群れをつくり生きている生き物です。社会の中で生きている以上は、他人との比較はあってしかるべきです。大切なのは横軸と縦軸のバランス。今までの人生で、横軸は十分に育ててきました。今度は縦軸を育てていきませんか? あなたの中の縦軸が育てば、必要以上に他人との比較も自然としなくなり、子育てのみならず人生がぐっと楽になります。

いかがですか?縦軸は自分軸です。子育ては、自分軸を育てるいい機会です。誰のものでもないあなたの人生。あなたらしく、豊かに彩りよく生きてみませんか?

[執筆:久保木 惠子(コーチ), 2016年8月25日]