生き方は人それぞれ。多様な生き方がありますが、すべての人に共通しているのは、誰しも「幸せ」な人生を送りたいと思っている、ということです。人生の最終目的は「幸せ」になること。人生に勝ち負けがあるとしたら、それは「幸せになった者」勝ちと言えるのではないでしょうか。

 

■ 感謝の気持ちは薄らぐ傾向に

集団生活の最小単位が「結婚」です。夫婦関係はすべての礎、良好な関係を築くことが、仕事も含め、人生をハッピーに導いていくのだと思います。

ところで、夫婦問題カウンセラーの筆者のもとに寄せられる相談内容の多くが、配偶者に対する不満や愚痴です。

「夫が、○○をしてくれなかったんです」
「夫に振り回されて、困ってます」
「夫がちっとも私のことを理解してくれないんです」

夫に対する不満爆発で、話し出したら止まりません。

ですが、感謝すべきこともたくさんあるはずです。たとえば、「住まいがあり、毎日おいしく食事ができるのは、夫が働いて収入を得ているから」ですし、「子どもに恵まれたのも、健康な身体があったから」かもしれません。

人は、最初は感謝と感動であふれていても、日々与えられていると次第に感謝の気持ちが薄れ、当たり前の出来事として受け取るようになり、もっともっとと欲が出てきます。そして、相手に対する期待や依存が膨らんでいきます。

 

■ ときどき棚卸しをしてじっくり観察

相手に対する過度な「期待や依存」は、「不満や愚痴」が生じやすいもの。「思い通りにならない」「期待していたようにいかない」と、不満が噴出します。そして愚痴を言いたくなります。

そんなとき、意識してほしいことは、棚に上げていた自分をいったん下におろして、じっくり観察してみること。同時に、自分の今の状態を、長期的客観的な視点で眺めてみてください。

棚卸をして、改めて自分を見直してみると、相手にばかり要求していたことに気づきませんか?

 

夫婦の関係はフィフティフィフティです。「ともに支え合う」のが基本ですが、相手に対する期待度や依存心が高いと、「幸せ」が遠のいてしまうので要注意。

自分がしてもらいたいこと、いいと思ったことは、自ら率先して行うのがポイント。相手にしてもらうことを期待するのではなく、「気づいた方が先にやる」習慣をつけることで、不満や愚痴がぐんと減り、「幸せ」への道が開けていきますよ。

[執筆:渡辺 里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー), 2016年10月21日]