■ 東大を敬遠する女子学生の本音は

今年11月、東大は女子学生を増やす目的として、女子大生に対し家賃月3万円を補助すると発表しました。東大は以前から女子大生の数を増やしたいと、高校への説明会など積極的に取り組んできましたが、いまだに女子の割合が20%を切る状況が続いています。

なぜ、女子学生が増えないのか。よく言われるのが、成績はトップでも女子学生自身がしり込みしてしまうことです。東大だとわかると周囲がひいてしまい、付き合う男性の範囲も狭まるとか、就職しても東大卒の女性は扱いづらいなど、社会の偏見があるとか。

一方で、実際本人は東大に行きたいのだけれど、嫁に行けない可能性があると心配し、受験先を変えるよう強要する母親の存在もあるのです。

 

■ 結婚に不利と考えるのは偏見

母娘関係改善カウンセラーの筆者のところには、母親のことで悩む娘さんからの相談が多く寄せられます。その中でときどき話に出てくるのが、娘さんの学力が高いにもかかわらず、一つレベルを落とせと母親から強要されるケース。本人は勉強好きということもあって努力し学年でトップの成績を取るのですが、通知表を開けてため息をついた母親がひと言、「お兄ちゃんがあんたの成績だったらいいのに……」。

中部地方の都市で働くA子さんもそんな母親に対抗できず、希望の大学は受験できませんでした。成績優秀で高校の担任教師からは東京の大学を強く勧められたのですが、両親が下宿させるお金がないと大反対。結局地元の大学に進学しました。ところが経済的に無理と言いながら、兄も弟も浪人した後に遠方の大学へ。

「地元では同郷の者と結婚する考え方が根強く、しかも男性の方が学歴も少し上というのが理想とされています。そのために、女性が進学レベルを下げる話はわりとあるのです」

大学時代を振り返るとやはり物足りなかったというA子さんは、働きながら貯金し希望の大学院を受験したいと言います。

 

もし、現在同じような状況で悩んでいる受験生はたとえ親の反対に合っても学校の先生や頼れる兄弟姉妹、親戚などに相談し、自分の夢を追ってください。すでに社会人になり後悔している人は、過去を振り返るより今後、学びのチャンスはいくらでもあります。まずは情報収集という一歩を踏み出してみませんか。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー), 2016年11月29日]

 

【参考】
『朝日新聞デジタル』「東大、女子学生に月3万円の家賃補助 来春に初めて導入」2016年11月14日
※写真:PIXTA、本文とは関係ありません