いびきをかくのは男性の専売特許、と考えられがちですが、女性のいびきも年々増加しています。疲れていたり、アルコールを摂取して帰った日の夜など一時的なものであればそこまで心配しなくても大丈夫ですが、毎晩繰り返すようですと要注意です。今回は、女性も要注意「いびき」について取り上げます。

 

■10人に1人以上の女性が「いびき」をかいている

少し前の調査になりますが、エスエス製薬が20代から60代の男女約3000人にいびきをかくかどうか聞いたところ、1986年の第1回調査時では10%だった女性のいびき割合が、2001年の第2回調査時には15.1%に増加していました(※1)。

昔に比べ割合が増えてきている理由としてはいくつか考えられますが、ひとつは「あごが小さくなった」ことが上げられるでしょう。あごが小さいと舌がのどの奥に落ちやすく、気道が狭くなるためいびきをかきやすいのです。あまり噛まずに食べる習慣のある方は特に、あごが小さくなる傾向にあります。

また、閉経後の女性ホルモン変動によりいびきをかくようになる女性も増えますので、更年期を迎える女性の方も要注意です。

 

■いびきの慢性化が引き起こすこと

いびきをかいている間、脳が睡眠不足だと知っていましたか?良く寝ているはずなのに日中眠くなったり集中力が続かなかったり…そんなあなたは、いびきを慢性的にかいてしまっているかもしれません。

たかが「いびき」と高をくくっていると、睡眠時無呼吸症候群などになっている可能性もあります。文字通り、寝ている間に無呼吸(10秒以上の無呼吸状態が30回以上など)になっている症状であり、精神が不安定になるなど悪化すると日常生活にも強い影響が懸念されます。

 

■普段からできるいびき対策

あごが小さい方は気道が細く、さらにあご周りの筋肉も鍛えられていない傾向にあります。食事の時によく噛み、発声練習などで顔全体の筋肉を鍛えるようにするとよいでしょう。また寝るときに鼻ではなく口で呼吸をしている方も要注意。できるだけ気道をふさがないように鼻呼吸を心がけましょう。寝る姿勢も、仰向けよりは横向きの姿勢が気道を確保しやすくベターです。症状が慢性化しないうちに、意識的にできる対策をとることがいびき対策に繋がります。

[執筆:浅賀 桃子(メンタル心理・キャリアカウンセラー), 2017年2月13日]

 

【参考】
※1. 眠りについて知ろう(No.41 いびき白書より)
※写真:PIXTA、本文とは関係ありません