産後ママのサポートコーチをしている筆者は、私生活では乳幼児のママです。公私共に乳幼児のママに会う機会も多く、様々な話を耳にします。最近よく出会うのは、仕事も家事も育児も全力投球で頑張るママです。今回はいつも頑張るママへ、産婦人科を舞台にした漫画、コウノドリからの素敵なセリフを贈りたいと思います。
 
■ 1人では子どもは育てられない

産婦人科女医の倉崎先生は、シングルマザー。娘を保育園に預けながら仕事をしています。保育園のお迎えの時間に患者さんの容体が急変しますが、職場に迷惑をかけたくないと患者さんを優先しようとします。結局、代わりに助産師さんに保育園のお迎えに行ってもらいます。患者さんや職場に迷惑をかけた、と言う倉橋先生にコウノドリ先生がこう諭します。

1人で仕事も育児も完璧にやろうとなんて思わなくていいんじゃないか。他人に迷惑をかけたっていいじゃないか。(中略)シングルマザーやシングルファーザーも子どもをちゃんと育てているよね。彼らはちゃんと受け入れていると思うんだよ、子どもは1人では育てられないって。(*1)

 

■ 仕事を割り振り、権限譲渡をするのもスキルのうちです

コウノドリの中の倉崎先生は優秀で責任感が強い女性ですが、実際に仕事も家事も育児も、完璧を目指す女性は倉崎先生の様な女性が多い様に思います。人に頼られることはあっても、自分で人を頼るのは苦手。責任感が強く、自分で何でもこなそうと画策する。その優秀さゆえに、現在のキャリアを積み上げて来たのでしょう。

それでもやはり、育児は1人では無理なのです。仕事を1人でこなすのは大切なスキルですが、仕事を割り振り、権限譲渡をするのもスキルのうちです。家事や育児を家族とシェアすることで、あなたの仕事のスキルもぐっと増えると思いませんか?

1人でこなせない仕事を1人で抱え込むことよりも、みんなで共有してこなしていく方がよほど生産的です。そして何よりも、育児の目的は1人でこなすことではなく、子どもが健やかに育っていくことなのですから。

[執筆:久保木 惠子(コーチ), 2017年2月26日]

 

【参考】
※1. 鈴ノ木ユウ (2016)『コウノドリ 16巻』講談社