母娘関係改善カウンセラーの筆者にご相談で来られる子育て中のクライアントの中には、実家が歩いて数分であっても、実母に子供を預けるのは絶対に嫌だという人がいます。いったい何故なのか、育児事情を考えてみます。

 

■ 近所で子供を預かってくれる人のいない母親が6割

少し前の情報となりますが、朝日新聞にて”「子を預けられる人いない」6割 支援拠点を利用の母親が回答”という記事が掲載されました。(※1) NPOが行ったアンケート結果によると、母親が育った市町村で子育てしている場合は、預かってくれる人がいないと答えたのは3割。7割は誰かしらに預けることができます。対して、母親が育った市町村以外で子育てをしている場合、預かってくれる人がいない割合は7割でした。これを見る限り、母親が出身地域で子育てをしているケースでは、比較的子供を預けられるということがわかります。(※2)

一方、別のアンケートによると、子供を祖父母などに預かってもらう場合、負担をかけることが心苦しいと回答した人は未就学児の保護者で24.3%、就学児の保護者で18.5%います。実の両親、または義理の両親まではわからないのですが、子供を預けることに申し訳ないと思う人も一定数いることが分かります。(※3)

 

■ 実母には絶対に預けたくない

実母に子供を預けるのは絶対に嫌だという人は、「実母とはなるべく接触したくない」、「子供を預けようものなら食事のことからしつけまで、待ってましたとばかりに口出ししてくる」と言います。それでもやむにやまれず子供を預けた場合、迎えに行くとこれでもかとばかりに「世話をしてやった」と恩着せがましく言ってくる。手ぶらで行くと、「お礼の気持ちはないのか」「非常識だ」と非難されることもあるそうです。結局、お土産代など考えると民間サービスに依頼した方がいいと言う人もいます。

かと言って、子供を預けなければそれはそれで「そんなに遠慮しなくていいのよ、実の娘ではなくてお嫁さんみたいね」と皮肉を言われ、こんなことならむしろ実家が遠い方がよかったと言う人もいます。

実の母親でも預けたくない人には、無理して預ける必要はないでしょう。変に気を遣って関係をぎくしゃくさせるより、地元の子育て支援サービスを利用することもできます。何よりも子供は日々成長します。そうこうしているうちに、気がついたら預ける必要性がなくなっているのです。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー), 2017年3月9日]

 

【参考】
※1. 「子を預けられる人いない」6割 支援拠点を利用の母親が回答(朝日新聞デジタル 2016年4月30日)
※2. 地域子育て支援拠点事業に関するアンケート調査2015(NPO法人子育てひろば全国連絡協議会)
※3. 次世代育成支援後期行動計画 第6章 アンケート調査の結果(伯耆町 次世代育成支援後期行動計画)
※写真:PIXTA、本文とは関係ありません