出産を終えて、いざ育児が始まると赤ちゃん中心の生活になります。一般的には1ヵ月検診が終るまで、赤ちゃんに外出許可はおりません。1ヵ月検診後は徐々に外気浴が始まり、少しずつ外出時間も増えるのですが、それでも出産前と比べてママの行動範囲はぐっと狭くなり、物理的にも精神的にも外界と隔離されてしまい、孤独を感じる方も多いのです。

 

■ 誰かと繋がっていたい

そんな孤独な生活の中で、WEB上で誰かと繋がれるSNSは非常に有用なツールです。自分の投稿や写真にいいねの反応が来たり、コメントが来たり、WEB上でもコミュニケーションを取れるのはうれしいものです。そのため、育児期間中にSNSにはまり、一日に何度も投稿をしたりチェックしてしまったり、「私はSNS中毒なの?」と不安に思うようになるママもいます。

 

■ 「社会と繋がっていたい」と思うのは当たり前

マズローの5段階欲求によれば、人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されており、低階層の欲求が充たされるとより高次の階層の欲求を欲するとあります。

  • 第1階層:生理的欲求
    食欲や睡眠などの生きていくための基本的・本能的な欲求です。この欲求がある程度充たされると次の階層「安全欲求」を求めるようになります。
  • 第2階層:安全欲求
    雨風をしのぐ家で健康に暮らしたいなどの、危機を回避したい、安全・安心な暮らしがしたいという欲求です。
  • 第3階層:社会的欲求
    集団に属したり、仲間が欲しくなる、を求めるようにます。この欲求が満たされない時、人は孤独感や社会的不安を感じやすくなります。
  • 第4階層:尊厳欲求
    承認欲求とも呼ばれますが、他者から認められたい、尊敬されたいという欲求です。
  • 第5階層:自己実現欲求
    自分の能力を引き出し創造的活動がしたいといった欲求です。

このマズローの5段階欲求を見ると、社会と繋がっていたいと思うのは当然のことかもしれません。そして、SNSにはまるママは、まさにこの第3段階にいるのです。

 

■ SNS以外にツールを持つ

さて、SNSにはまるママの現在地を把握したら、次はその対処法です。SNS依存を薄めるには、SNS以外にも社会的欲求を満たされるツールを持つことです。児童館や公園に行き仲間に会う、赤ちゃんと一緒に参加できるワークショップに参加してみる、など、子育て中のママと出会う場所に出かけることをしてみましょう。子育て中のママ仲間に会うことで、社会的欲求は充たされていきます。

 

いかがですか? 社会的欲求は人間ならば誰しもが持つ欲求です。その欲求を押さえつけるのではなく、どう活かしていくのか、視点を切り替えて社会的欲求と上手にお付き合いするといいでしょう。SNSは乳幼児ママにとって社会と繋がる効率的なツールです。SNSを上手に使って、社会と接触を持てるといいですよね。

[執筆:久保木 惠子(コーチ), 2017年3月11日]

 

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません