春は新生活の季節です。新しい職場や学校など環境の変化に伴い、不安やストレスがたまりやすい時期ですが、できるだけ上手に付き合いつつ新環境に慣れていきたいものですよね。今回は、本格的に始まる新生活を前に、不安やストレスとの上手な付き合い方のヒントをお届けします。

 
■ ストレスとは?

普段何気なく使っている「ストレス」という言葉。ネガティブな意味合いで捉えられている方が多いかもしれません。しかし、必ずしも「ネガティブ」なものとは限らないのです。
筆者も所属している日本ストレスチェック協会の代表理事である武神医師は、ストレスを「強度 × 持続期間」で考えるよう提唱しています。ストレスとは精神的・肉体的に負荷となる刺激ですが、感じ方は人それぞれであり、同じ人であってもおかれた環境や状況などによって異なりうるという考えです。

 
■ 起こったことにどのように意味を与えるかは本人次第

例えば、新しい職場に入ったばかりにもかかわらず、「明らかに自分に振られた業務量が多く、時間内に終わる見込みが薄い」というシチュエーションを考えてみましょう。

「入ったばかりなのに仕事が多すぎて困る」と考えるか、「自分への評価が高いから多くの業務を任されている」と考えるかは、人それぞれです。後者のようにポジティブにとらえたうえで、自分のさらなる成長のために作業効率化を考えるなどの行動を考えたほうがはるかに健全でしょう。

 
■ ひとりですべてを抱え込まない

2015年12月から従業員50名以上の事業所において、ストレスチェックの実施が義務付けられました。職場集団ごとのストレスを把握・分析するためのツールの一つに「仕事のストレス判定図」というものがあります。この判定図では、仕事のストレス要因として「量的負担」と「コントロール(裁量度)」、ストレス緩衝要因として「上司からの支援」「同僚からの支援」という4つの尺度を使用しており、「上司や同僚の支援の度合によって、同じ出来事であっても感じられるストレスの程度は大きく左右される」ことが分かっています。

「そんなの当たり前だよ」と思われるかもしれませんが、「支援がもらえない」とストレスに感じるだけでなく「支援が欲しい時は、相談して相手を巻き込む」ことを少し意識してみましょう。ひとりでなんとかしようと奮闘しようとせずに、思い切って人に話すことで自分の不安やストレスを「離し」、「放せる」ようになりますよ。

[執筆:浅賀 桃子(メンタル心理・キャリアカウンセラー), 2017年3月17日]

 

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません