春が近づいてきました。これまで寒くてなかなか外に出づらかった方も、春の訪れとともに「そろそろ外に出ようか」と散歩したい気分になっていくのではないでしょうか。実は「ただ歩くだけ」と思われがちな散歩には、人を幸せにする力がある…と聞いたら、驚かれるかもしれませんね。今回はこの「散歩」が持つ力について取り上げます。
 

■ リラックスすることで良い考えが生まれる

MacやiPhoneでおなじみのアップル創業者といえばスティーブ・ジョブズですが、デザイナーと散歩しているときにヒマワリ型のiMac G4のアイデアが浮かんだと言われています。ほかにも、一般相対性理論で有名なアインシュタインも、散歩途中に理論のアイデアがひらめいたそうです。

ストレスがたまったり、物事が少し行き詰ってしまったりした際は、ぜひ青空の中を散歩し一度頭をリフレッシュしてみましょう。新たな思考・発想力が生まれやすくなります。
 

■ 青空を見上げる効果

先ほど「青空の中を」と書きましたが、この青空にも理由があります。

安静時やリラックスしているときに活発になる「副交感神経」の働きは、青色のものをみるときに活発になると言われています。この働きを活用し、鉄道自殺者数を減らそうと青色等を設置する鉄道会社も出てきています(※1)。

また、自然に青空を見上げて「なんかホッとするなあ」と感じた経験をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、これは気のせいではなく、「セロトニン」と呼ばれる通称「幸せホルモン」が分泌されるためです。うつ病患者の方はこのセロトニン分泌が少ないことが知られています。
 

■ 青空散歩5分で幸せに?

精神科医の樺沢紫苑氏によると「セロトニンは、青空の下を歩くだけで分泌され、誰でも5分で幸せに」なれるといいます。

5分程度で効果が表れ始めるのであれば、誰もが気軽にできることですね。さらに付け加えたいのは、ぜひ散歩がてら青空を「見上げて」いただきたいということです。落ち込むと人は自然にうつむきますが、逆に上を向きながら落ち込むことはなかなかできません。つまり、上を向いているときは自然に落ち込んだ気持ちを忘れているともいえるでしょう。

1979年5月14日作のPEANUTSコミック(※2)の中でもスヌーピーが「ぼくは素敵な空を持ってるって」と空を見上げながら言っています。日常のストレスをふっと緩和させ、幸せな気分になれる青空散歩、これからの季節から始めてみませんか。

[執筆:浅賀 桃子(メンタル心理・キャリアカウンセラー), 2017年3月18日]

 

【参考】
※1. 「人身事故」多発駅に「青い光」(J-CASTニュース 2015.5.21)
※2. PEANUTS(Charles Schulz 1979.5.14)

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません