仕事について悩みがある時に「相談したい」と思うことは、誰しもが一度は経験されているかと思います。そのような時、あなたは誰に相談しますか? また、誰に相談すると気持ちが落ち着いたり、解決の道が開かれたりしますか?

 

◼︎ 明確なアドバイスを望んでいますか

私はキャリアカウンセラーとして、特に20代〜40代の働く女性から仕事を中心とした相談を受けることが多いのですが、相談をお受けする際に、少数ではありますが、このような傾向を持っている方に出会います。それは、「こう進んだ方が良い」という明確なアドバイスを望んでいる方です。

以前カウンセリングをお受けした方で、様々な資格や実績がありながらも、次のステップでどの道に進むべきかわからない、という悩みをお持ちの方がいらっしゃいました。ご自身の思いなどを伺っているうちに、「この道に進むべき、とは言って下さらないのですね」と途中おっしゃいました。実は、その方のご経歴には、「占い」を職とする時期がありました。占いとは、誕生日や星座、手相など、ある資質をもとに未来を断言することが多く、女性でも男性の方でも、一度はご覧になって、その通りに行動したこともあるかもしれません。

そのため、その方はキャリアカウンセラーとは、仕事に関して進むべき道を明確に示してくれる、と思ったようなのです。

 

◼︎ カウンセリングは、ご自身の思いを大切にします

一方で、仕事の悩みを抱えたときに、友人や家族など、過去からのご自身を良く知る方に相談される方がいらっしゃいます。すると、「こうした方がいい」「それはあなたに合っていないからやめた方がいい」と、次々にアドバイスを受けてしまい、気持ちがぶれてしまうこともあります。

カウンセラーは解決のためにご相談者の気持ちに寄り添う伴走者ですので、「こうすべき」という発言はしません。なぜなら、それは相談者の心から湧き上がった思いや選択ではないからです。カウンセラーと話すことで、仕事で壁にあたって進むべき方向がわからなくなっていても「本来の思いはここにあった」と気付いたり、自信を失いかけたときに、過去に積んできた実績の中に「こんな力があったのだ」と発見することがあります。

それこそが「気付き」であり、紛れもなくご自身が持っていたもので、決して周りから決められるものではありません。真剣にキャリア形成をしたいとお考えの方は、専門のキャリアカウンセラーと一度お話しされてみるのはいかがでしょうか。

[執筆:久保田 一美(キャリアカウンセラー), 2017年4月12日]

 

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません