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浅田真央選手から学ぶ「燃え尽き症候群」を防ぐ秘訣
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浅田真央選手から学ぶ「燃え尽き症候群」を防ぐ秘訣

前向きに仕事を頑張る女性は、1年後、3年後、5年後、10年後のの目標と、中長期の目標を立てている方がいらっしゃると思います。その目標は小さなものから大きなものまで様々ですが、大きな目標を達成すると「燃え尽き症候群」のようになる方もいます。そのようにならないためには、どうしたら良いのでしょうか。

 

◼︎ 「やらない」後悔はしない

2017年4月10日に、フィギュアスケートの浅田真央選手が現役引退を発表しました。このことは、日本中はもちろん、浅田真央選手の引退を惜しむ世界各地においてもニュースとして報道されました。著者も浅田真央選手のファンであり、フィギュアスケートの番組があると必ず観ていますので、大変残念ではありますが、心より「今まで本当にありがとう。お疲れ様でした」とお伝えしたいところです。

浅田真央選手の公式ブログ(※1)でも発表されている中で、キャリアカウンセラーとして印象が強い部分はこの箇所です。

その時に選手生活を終えていたら、今も選手として復帰することを望んでいたかもしれません。実際に選手としてやってみなければ分からないこともたくさんありました。

浅田真央選手の心の中に、「まだやれるのだったら、やり続けたい。悔いを残したくない」という気持ちが伺えます。

 

◼︎ 目標は達成感だけでなく、充実感が大切

ソチオリンピックシーズンを終えて選手として続ける宣言をした後、思うような結果が残せなかったこともあり、目標が消えたことで引退への決断をされた訳ですが、ここで浅田真央選手が「燃え尽き症候群」ではない言葉が続きます。

この先も新たな夢や目標を見つけて、笑顔を忘れずに、前進していきたいと思っています。

この言葉からは、長かったスケート人生において「充実感」が伺えます。このように、最高の演技や最高の結果で満足して終えるのではなく、「やれるところまでやってみる」と挑戦する。そして、目の前のことをやり尽くして十分満足すると、後ろ髪を引かれることなく次に向かえるのだということがわかります。

目標を達成することだけではなく、自身が「やれるところまで、自分らしく十分やった」という「充実感」を得ることが、「燃え尽き症候群」にならない秘訣なのです。

[執筆:久保田 一美(キャリアカウンセラー)]

 

【参考】
※1. 「ご報告致します。」(浅田 真央 オフィシャルウェブサイト 2017.4.10)

※  執筆者:久保田一美について。女性専用のカウンセリングサービス『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できること、匿名で話せること、当日予約できるボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちのキャリア設計や働き方、ワークライフバランスの相談にのっている。

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません

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