2017年2月9日、作家でナチュラリストのC・Wニコル氏の長女が覚醒剤取締法違反で逮捕されたことは大きな話題となりました。C・Wニコル氏といえば、自然保護活動においても影響力を与える著名人。その娘が覚醒剤所持で逮捕というギャップに、とまどう方も多いのではないでしょうか。

一般的に、人は親の職業と子供のあるべき姿を重ね合わせてしまう傾向があります。例えば、よくあるのは教師の子供。周囲は、先生の子だからきっと成績も優秀だろうとか真面目だろうと勝手にイメージを作り上げてしまいます。子ども自身もそれを敏感に感じ取り、期待に応えようと演技する場合もあります。

 

■「私は教師なのだから面倒を起こさないでね」という母親

タレントの青木さやかさんも、教師だった母親から、私は教師なのだからくれぐれも面倒を起こさないでという事を言われていたそうです。

母娘関係改善カウンセリングを行う筆者のところに相談に来られた、都内に暮らす店員のB子さん(28歳)の例です。B子さんの家庭は教員一家です。祖父は大学教授、父親は大学講師、母親は高校教師、姉は中学校教師、弟は予備校講師です。

姉と兄とは異なり、B子さんは勉強があまり好きではなく、ファッションに興味があったことから、高校卒業後に服飾の専門学校に入り、現在は洋品販売の仕事をしています。そんなB子さんは、母親から「落ちこぼれ、親戚にも恥ずかしくて顔向けできない」とまで言われて反発。ここ数年、遠方の実家にはお盆やお正月でも帰省していません。そのときは祖父母をはじめ親戚一同が集まるからです。

 

■ 劣等感の塊だった自分を見つめ直す

「いつも姉弟と比べられ、劣等感の塊でした」と話すB子さん。自分を見つめ直すきっかけになったのは、仕事です。ファッション業界は売り上げノルマが厳しく、スタッフ間の人間関係も行き詰ったとき、B子さんは筆者ところにカウンセリングに来られました。

そして、親の理想と現実のギャップがあり、自分は恥ずかしい存在、申し訳ないと思い込んでいたことに気づいたのです。劣等感を小さくするためには何ができるか、筆者の問いに対してB子さんは売り上げをクリアしてリピーターを増やすことで自信につなげたのでした。

親の職業について心に負担を感じているならば、一度周囲からの暗黙の期待やイメージに自分が無理して応えているかどうか、問うことが大事です。そこに劣等感があるなら、素直に認め、それを変えていくために何をすべきか考えてみましょう。筆者のようなカウンセラーも力になりますよ。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー), 2017年5月7日]

 

【参考】
執筆者:横山真香について。女性専用のカウンセリングサービス『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できること、匿名で話せること、当日予約できるボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちの母娘関係改善の相談にのっている。
「母娘関係を改善!母へのモヤモヤ、原因と改善セッション」-横山真香(母娘関係改善カウンセラー)

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません