4月22日は「良い夫婦の日」でした。そこで、今回は夫婦・結婚にまつわる調査結果をお届けします。まずは、「夫婦(めおと)になりたい」と考える若者が減少しているという、夫婦問題カウンセラーの筆者にとってショッキングな内容から。

 

■ 初婚同士の結婚が激減

「国立青少年教育振興機構」(平成28年11月公表、※1)が実施した調査をご紹介します。未婚者に結婚願望を質問した結果、「早く結婚したい」が全体で16.9%だったのに対し、20代に限ってみると「早く結婚したい」が前回調査(2008年度)から2.2ポイント減の18.0%と低下。「結婚したくない」が同7.7ポイント増加の17.8%となりました。

また、子どもがいない人への質問で、「結婚したらすぐにでも子どもが欲しい」は全体で18.2%だったのに対し、「欲しくはない」が24.8%で上回る結果となり、「結婚や出産に対する若者の意識」の変化が浮き彫りになりました。

「人口動態調査(婚姻の動き)」(※2)によると、平成27年の婚姻件数は、前年より8593組減少し、戦後最小となりました。初婚者同士の婚姻が最大だった1972年との比較では、2014年には初婚同士の結婚は約半分に激減しています。

全婚姻に占める「再婚」の割合が、約3分の1を占めているのも興味深いところ。婚姻数とは、「初婚数+再婚数の合計」なので、全体の婚姻数が減っているということは、いかに初婚数が激減しているかを示しています。

晩婚化が進んでいますが、生涯未婚率もさらに増えていきそうな気配です。

 

■ 離婚数の増加に伴い、再婚組が増えている

また、離婚件数をみると、年々増加し、2015年は22万6198組が離婚し、婚姻数に対する比率は36%。3組に1組が離婚している計算になります。とくに、結婚5年以内、結婚20年以上の熟年離婚が増加傾向にあります。

夫婦関係・離婚カウンセリングを行う筆者の印象では、たとえ一度目の結婚がうまくいかなかった場合でも、「結婚」に対して幻滅するわけではなく、もう一度結婚したい、という気持ちが強い方も多いように感じています。結婚する人は何回でも結婚し、しない人はしない。というように二極化しているのかもしれません。

離婚がタブー視されていたひと昔前に比べ、「幸せになるために離婚する」「いいパートナーが見つかったら再婚する」と前向きに捉える人が増えてきたのは、とてもいいことではないでしょうか。

とはいえ、未婚率の増加、熟年の再婚は、出生率の増加につながりにくく、少子化に拍車がかかることに不安を感じずにはいられません。「結婚観」が加速度的に変化しているいまの日本。あなたは、どのような感想をお持ちですか?

[執筆:渡辺 里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー), 2017年5月12日]

 

【参考】
※1. 国立青少年教育振興機構「若者の結婚観・子育て観等に関する調査[結果の概要] 」
※2. 厚生労働省生活統括官『人口動態調査「婚姻の動き」』

※  執筆者:渡辺里佳について。女性専用のカウンセリングサービス『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できる、匿名で話せる、当日予約できるというボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちの夫婦問題・離婚の相談にのっている。
「離婚に迷う方のための、初めての夫婦カウンセリング」-渡辺里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー)
「夫婦関係をやり直したい方のための、関係再構築(修復)カウンセリング」-渡辺里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー)

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません