夫婦問題に関するカウンセリングを行う筆者のもとには、配偶者の浮気に悩む妻からの相談が多く寄せられます。一人ぼっちになったような寂しさ、悲しさ、苦しさ、悔しさなどさまざまな感情が渦巻いて、ひとりではとても立ち直れそうになく、助けを求めてカウンセリングにたどりつくのだと思います。

 

■ 「自立」がテーマのカウンセリング

先日、60代後半の女性に夫婦関係カウンセリングを行いました。1度目のカウンセリングは「夫の浮気が許せない」という内容だったのですが、2回目は「自立」がテーマでした。

これから自分がすべきこと、しなくてはならないことをすぐに悟ったのでしょう。人生が長くなったと同時に、結婚生活も長くなりました。そのため、「自立」が必要不可欠な時代に突入したと感じています。特に、中年世代以降の女性は、妻という役割意識に囚われている方が多いようですが、結婚という枠に囚われすぎず、固定概念や義務役割に縛られすぎず、自分のやりたいこと、好きなことに意識を向けることが大切です。

 

■ 夫にフォーカスしすぎるのをやめる

後日、先の相談者から嬉しいメールをいただきました。ご本人の承諾の得た上でご紹介させて頂きます。

「カウンセリングを受けて本当に良かったと思います。もう少しで私は取り返しのつかない過ちをして後悔していたかもしれませんでした。

私の友人に、好きだったのに離婚した方がいました。ボタンを掛け違えたまま、結局戻ることができなかったのです。私も夫が好きなのに、何かがずれてしまうと引きずったままで、元に戻ることができずに、イライラして嫌味をいう自分が惨めで苦しかったです。

本当にありがとうございました。理解して下さったこと、嬉しかったです。これからは焦ることなく、自分の時間を持ち、楽しく生きてゆけるようになりたいと思います」(原文のまま)

カウンセラー冥利に尽きる、ありがたいメールでしたが、本人に気付きがあったからこそ、たどりついた結論なのだと思います。

 

■ 結婚とは「自立した者同士が一緒になること」

この相談者様の浮気問題は、結果的に奥様が選ばれ、結論が出ました。これからが再スタート、夫婦関係を改めて築いていきます。彼女は、夫にフォーカスしすぎるのをやめ、自分の世界を持つことにしたそうです。ちなみに、自分の世界とは、「カメラ」と「旅」。積極的に一人旅に出かけ、風景や自然を記録に残したいそうです。

相談者の「自分を大切にすることで、視野が広がり、夫の存在そのものに感謝できるようになった」と話す言葉が印象的でした。

原点に立ち戻ると、夫婦は、もともと生まれも育ちも異なる他人同士。筆者もこのことを通して、結婚とは「自立した者同士が一緒になること」なのだと改めて再認識しました。

[執筆:渡辺 里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー), 2017年5月6日]

 

【参考】
※  執筆者:渡辺里佳について。女性専用のカウンセリングサービス『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できること、匿名で話せること、当日予約できるボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちの夫婦問題・離婚の相談にのっている。
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