夫婦問題に関するご相談を受けている筆者に寄せられる、男性からの相談で最近多いのが「家に帰りたくない」という内容です。「帰宅拒否症」。つまり、家に帰って妻の顔を見たくない。妻の存在を恐れているということです。

 

■ 本心は、「夫婦仲良く幸せな家庭を築きたい」

新婚当初はそんなことはなかったはずですが、時間の経過とともに夫婦間に溝ができ、居心地のいい場所だったはずの家庭が、夫にとっては心休まらない場所へと変化してしまいました。どこでボタンを掛け違ってしまったのでしょうか。

妻側からの相談では、「夫との会話がなくて、つまらない」「私の話は聞いてくれません」と話す方が多いです。何を考えているのか、何に困っているのか、何に悩んでいるのか、よくわからないのです。そして、夫が向き合ってくれないことが寂しいのです。

決して、「喧嘩をしたい」わけでも「離婚したい」わけでもない。本心は、「夫婦仲良く、幸せな家庭を築きたい」と思っているはずです。

 

■ 原因は、やはり「コミュニケーション不足」

夫の「帰宅拒否症」の原因は、やはり「コミュニケーション不足」。

女性は、「おしゃべりすること」で心の安定が得られます。会話がないと、自分が無視されているような、信頼に値しない存在だと思われているような、夫から愛されていないような気さえします。これも「心配」と「不安」から来る女性特有の思い込みかもしれませんが、そんな不安が夫への冷たい態度と言動となって現れてしまうのです。

一方「家に帰りたくない」夫にも言い分はあります。玄関のドアを開けたら、むっつり不機嫌そうな妻の顔。帰るなり、不満や愚痴のオンパレードだったら、ゲンナリしてしまうのも無理がありませんよね。

 

■ 愚痴や不満は、夫ではなくカウンセラーにアウトプット

ロジカルで合理的な脳の持ち主の男性は、問題解決したがります。具体的で建設的な話し合いを求めています。一方、女性は話すことでストレス発散し、共感を得ることで心の安定を図ります。

男女の性差が、誤解や苦しみにつながるケースが多いのですが、そんな女性脳を深く理解してくれる男性はそう多くはないと心得てほしいのです。

愚痴や文句を言いたくなったら、一人で抱え込まずに、専門家にアウトプットすることをお勧めします。筆者のような夫婦・家族問題を専門とするカウンセラーなら、他の事例も含め、参考になる情報を提供できます。

「夫の帰宅拒否症」を疑っているなら、ぜひ夫ではなくカウンセラーに話をしてみてください。きっと夫婦関係改善のお役に立てますよ。

[執筆:渡辺 里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー), 2017年8月25日]

 

【参考】
※  執筆者:渡辺里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー)について。女性専用のカウンセリングサービス『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できる、匿名で話せる、当日予約できるというボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちの夫婦問題・離婚の相談にのっている。
「離婚に迷う方のための、初めての夫婦カウンセリング」-渡辺里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー)
「夫婦関係をやり直したい方のための、関係再構築(修復)カウンセリング」-渡辺里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー)

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません