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家族行事、祖母と母親の諍いの板挟みになる娘は…
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家族行事、祖母と母親の諍いの板挟みになる娘は…

毎年、敬老の日が近づくと今年も祖父母が元気でいてくれて嬉しいと思う人は多いでしょう。家によっては、子供達、孫一同が揃って祝うところも。しかしその一方で、日頃からうまくいっていない母娘の感情の行き違いが表面化してしまうこともあります。母娘関係改善カウンセラーの筆者のところにもこの時期、同じような相談がもちこまれることがあります。

 

■ 祖母に嫌悪感を募らせる母親

千葉県に暮らすA子さん(20歳・大学生)の例です。A子さんは毎年、敬老の日には同じ県内に暮らす母方の祖父母の家に、両親と行くのが恒例行事。その日は叔父叔母、従姉妹達も集まり大賑わい。ですが、そこで必ず起こるのがA子さんの母親と祖母との口喧嘩です。

母親は以前から実母と折り合いが悪く、「お母さんは他の孫達にはお小遣いを沢山やっているみたいだけど、うちの子達にはめったにくれない」などと責めます。そして「うちの子も、お母さんの事を嫌っているのよ」とA子さんが思ってもいないことまで言ってしまうのです。A子さんは別に祖母を嫌っているわけではありません。でも、母親のこうした言動が原因で祖母とはなんとなく打ち解けられない状態です。

他の従姉妹達が自然と祖母に甘えられるのに対し、A子さんはどうしても一歩引いてしまうのです。

 

■ 祖母との関係性は母親とは別と考えて

A子さんの母親のようなケースは決して珍しいものではありません。実母への嫌悪感を娘も共有してほしい。そのためには、娘も自分と同じ感情を祖母に対してもってほしいと母親は願います。その背景にあるのは、娘は自分に味方してくれるという確信です。

けれども、祖母に対する孫の関係は異なります。母親はそれを理解できません。こうした二人の確執に巻き込まれているなら、まずは自分と祖母、自分と母親、母親と祖母の関係を分けて考えるようにしましょう。小さい子供なら仕方ないとしても、20歳を過ぎればもう、他人に対する自分の捉え方が意識できるようになります。祖母との関わり方を模索しながら、自分が心地よい関係性を築いていくことが一番いいのです。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー)]

 

【参考】
※文中の事例は、相談者様の同意を頂いたうえで紹介しております。

※執筆者:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー)について。女性専用のカウンセリング『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できる、匿名で話せる、当日予約できるというボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちから寄せられる母娘関係の相談にのっている。
※「母娘関係を改善!母へのモヤモヤ、原因と改善セッション」-横山真香(母娘関係改善カウンセラー)

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません

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