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母娘関係「束縛する母親は嫌っていい」渡辺えりに反響
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母娘関係「束縛する母親は嫌っていい」渡辺えりに反響

2017年7月4日『毎日新聞』の人生相談コーナーで、脚本家・女優の渡辺えりが回答した内容が話題となりました。相談者は19歳の女子大生。自分が口ごたえすると母親が寝込むため、それに対して罪悪感をもつようになり、口ごたえができなくなったとのこと。大学に入り、帰りが遅いと母親はまた寝込むようになった、私を大人として扱ってほしいという内容です。

この相談に対して、渡辺えりは「家を出てください」「一刻も早くお母様の元を離れてください」「あなたは自由になるべきです」と回答。また、そんな母親を嫌ってもいいと思うと回答したのです。

このやりとりに対する反響は大きく、母娘関係改善カウンセラーの筆者のところにもこの回答がきっかけでカウンセリングを申込された方もいました。その中の一人、川崎在住のD子さん(25歳・会社員)の例です。

 

■ 部屋に閉じこもる母親

D子さんは、両親と2歳下の弟の4人家族です。父親は商社勤務で海外出張が多く不在がちなため、D子さんと弟はほとんど母子家庭のような状況で育ちました。専業主婦の母親は、子どもの成績が思わしくないなど気に入らないことがあると、声を荒げることはなく、部屋に閉じこもってしまうとのこと。D子さんがドアの前に立ち「お母さん」と呼び掛けても返事はなく、夕食も作ってくれないため、空腹のまま眠ることもありました。

そのような状況になるのをできるだけ防ぐために、D子さんは母親の気持ちを先回りして読み取るように。そして成人になった今も、母親に説得するとか、自分の意見を押し通すことができずにいます。D子さんは、冒頭の事例の相談者さんとは状況が似ているけれど、だからといって家を出るとか、母親を嫌いになることはできないと言うのです。

 

■ どのように母親と向き合っていくか

D子さんのようなご相談は、筆者のもとに今までにも沢山寄せられています。今後の人生において、母親と向き合わなければならないことは必ず出てくるはずです。部屋に閉じこもるようなら、手紙を書いて自分の気持ちを伝える手段を確保し、いずれは向き合って話す機会を今のうちから作っておきましょう。でないと、一生、母親の言いなりになってしまう可能性があります。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー)]

 

【参考】
※ 文中の事例は、相談者様の同意を頂いたうえで紹介しております。

※ 毎日新聞「人生相談:もう少し大人に扱って 回答者・渡辺えり」2017年7月4日 東京朝刊

※執筆者:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー)について。女性専用のカウンセリング『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できる、匿名で話せる、当日予約できるというボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちから寄せられる母娘関係の相談にのっている。

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません

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