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座間事件から考える母娘関係、母と会話のない娘の心情
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座間事件から考える母娘関係、母と会話のない娘の心情

2017年10月から世間を震撼させた「座間事件」は連日の報道で真相が明らかになりつつあります。被害者は10代~20代の女性・男性であり、身勝手な犯人によって貴い命が奪われたことは痛ましい限りです。

犯人と接触寸前だったという人のLINEなども紹介されていますが、心理カウンセラーの筆者には、一つ気になっている点があります。それは、犯人にコンタクトを取った10代女性が、「友人もいない、母親ともほとんど話をしていない。母親は私に関心がない」といったことをLINEに書いていたことです。

 

■口をきかない娘、話しかけない母親

母娘関係改善カウンセラーをしている筆者のもとには、母娘の関係で悩む方からの相談が多数寄せられています。それぞれお話を伺うと、親子の会話がないという方が非常に多いのです。たとえば娘が思春期の頃から口をきかなくなったとか、母親は何を話しても「ふーん、そうなの」と無関心な態度を取るなど。片方がどんなに心の扉をノックしても相手が反応しない、そんな関係性が浮かび上がってきます。

 

■母娘の間になぜ会話がないのか?

千葉県内に暮らすA子さん(22歳・大学生)の母親もそのような一人です。A子さんは小学生の頃、学校の話をしてもうるさそうに顔をしかめる母親に、何も言う気がしなくなり、かれこれ10年近くになると言います。

「母親と話していても壁に向かって言っているようでした。絶望とあきらめ、そこから何も感じないようになって今では同じ家であっても他人のように暮らしています」というA子さんは、今回の事件で被害者となった女性達の気持ちがよくわかると言います。

たしかに、話しかけても反応が無ければ、人形に話しているのと同じような気持ちを味わうことになるでしょう。むしろ話さない方が自分も傷つく事はないと思うようになるかもしれません。ただ、こうした思いは、人間関係に信頼を築く時に障害となることもあるのです。

 

■人との信頼を築くために

「どうせ私の話など誰も聞いてくれない」という思い込みは、他人に対してメッセージを発信することを最初からためらうようになり、コミュニケーションが取りづらくなります。たまたま母親が会話のキャッチボールができない人であっても、あなた自身は違います。人との信頼を築くにはまずは言葉からです。そのひと言を心に溜めないで、発してみましょう。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー)]

 

【参考】
※ 文中の事例は、相談者様の同意を頂いたうえで紹介しております。

※執筆者:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー)について。女性専用のカウンセリング『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できる、匿名で話せる、当日予約できるというボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちから寄せられる母娘関係の相談にのっている。

※写真:Thanineech / PIXTA、本文とは関係ありません

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