家事をしたいのに子どもがぐずり、家事がすすまない。何でもイヤイヤで泣き叫ぶ。朝の通勤前で時間がない時ほど、子どもが駄々をこねる。とかく子育てとイライラはワンセットになりがち。「今日こそは子どもにイライラしない!」と心に決めるけれど、またイライラしてしまう。そんな経験はありませんか? 実は、「イライラしない育児」を意識するほど「イライラしてしまう育児」になるのです。

 

■心理学でいう“禁止令”の効果とは

さて、突然ですがあなたに心理テストです。

「白クマのことは考えないでください」

今、白クマのことを考えなかった方はいますか? あなたは、白クマのことばかりを考えてしまったと思います。これは心理学の「白クマ効果」と言われるもので、「白クマのことを考えないでください」と、言われることで逆に白クマのことが頭から離れなくなってしまう現象です。人間は、禁止令を出されると逆にどうしても気になってしまうもの。つまり、「今日こそはイライラはしない」と決心すればするほど、イライラしてしまうものなのです。

 

■感情と行動は別物です!

そもそも、育児でイライラすることは何が問題なのでしょうか?

イライラして子どもに手をあげそうになる。必要以上にきつく叱ってしまう。つまり問題は、イライラする感情自体ではなく、その後の行動なのです。感情と行動は別物です。そして、感情はコントロールできませんが、その後の行動はコントロールできます。つまり、コントロールできない感情をコントロールしようと試みるのは、時間と労力の無駄遣いなのです。

具体例で説明すると、苦手な人を好きになろうと努力しても、なかなか上手くいかないもの。でも、苦手な人への接し方はコントロールできますよね。それと同じです。

 

いかがですか? コントロールできない箇所(感情)をコントロールするのではなく、コントロールできる箇所(行動)をコントロールする方が、よほど合理的な問題解決につながります。イライラすることは悪いことではありません。感情は自由です。どんどんイライラしてもいいのです。イライラを認知して飲み込まれずにいるだけで、その後の行動も随分と変わってきます。

[執筆:久保木 惠子(産後ママのサポートコーチ), 2017年11月10日]

 

【参考】
※執筆者:久保木恵子(産後ママのためのサポートコーチ)について。女性専用のカウンセリング『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できる、匿名で話せる、当日予約できるというボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちの相談にのっている。一児の母。(久保木恵子の詳細

※写真:プラナ / PIXTA、本文とは関係ありません