全米で大論争を巻き起こしたという話題の論説、「女性は仕事と家庭を両立できない」をもう読みましたか?

 

この記事は、元米国務省高官というエリート女性が直面した、政府の要職を担いながら、10代の2人の息子を育てるのは無理!という主張が描かれています。読み進めると、アメリカの事情ではなく、なんだか日本に事情を読んでいるみたいな錯覚に。事情が似ているんです。

 

著者は、アカデミックな世界で仕事をしていた頃、仕事と家庭を両立できていた。教授や大学院長という要求度の高い仕事ではあったが、自分の予定を自分で決めることができていたのだそう。そして講演で、「どんな分野に進んでも、仕事と家庭は両立できます」と言い続けてきたのだとか。
ところが、官僚的な米国政府で働くようになってみると、親としての役割と、職業人としての役割を両立できなくなった・・・。

自分が今まで、仕事も家庭も両立できると思っていたものは、自分の職種(大学)という職業柄による特殊なものだった――。逆にいえば、ほとんどの職種は、仕事と家庭の両立は難しいと気がついた。

ここまでが、著者の主張。

 

ここからは私の所感ですが、FacebookのCEOはシェリル・サンドバーグやYahoo!の新CEOに就任したマリッサ・メイヤーを筆頭に、アメリカって、日本よりも、もっと女性が社会で活躍しているイメージでした。でも結局、トップレベルで仕事をし、家庭と両立できているのは、一握りのスーパーウーマンだけなのかもしれません。なぜなら・・トップに立つ女性と男性の子どもの有無の比較を見てみると、シビアな現実が見え隠れします。

・米国の最高裁判所の男性判事は、全員家族持ちである。

一方、3人いる女性判事のうち2人はシングルで子供がいない。

・コンドリーザ・ライスは、国家安全保障担当大統領補佐官を務めた最初にして唯一の女性だが、歴代の補佐官のなかで、唯一の独身者。

こういう話、日本でもよくありますよね。幸せな結婚をして、子供も育てつつ、幸せなキャリアプランを築ける人って、本当に一握りなのではないでしょうか。

10月に第1子を出産した、Yahoo!のCEOマリッサ・メイヤーが、今後どのようなキャリアプランを描くのか、期待感をもって見守りたいです。

 

※参考:

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2012年 10月号,「女性は仕事と家庭を両立できない」より