「女性に産まれたからには“いつか子どもを産みたい”」。

このような思いは、時代を超えて多くの女性たちに共通する夢ではないでしょうか。でも、「じゃあ、いつ産みたいの?」と問われると、即答できず考え込んでしまう人が多い現代。世界一の不妊大国(※)となった日本で生き、いつかは産みたいと願う働く女性のみなさんと「産みたくても産めない」“社会的不妊”について考えてみたいと思います。

ここでいう社会的不妊とは、晩婚化やライフスタイルの多様化などによる“出産の先送り”が肉体的な不妊につながりやすくなることをいいます。日本人女性の初産平均年齢がついに30歳を超えたことも話題になるなど、いま日本では晩婚、晩産が急激に進んでいます。

ところで、30年前の平均出産年齢を調べてみると26歳がピークでした。当時は結婚年齢も同時期であったことから、「結婚=子ども」という考え方が一般的。ところがその後30年で女性の社会進出がすすみ、男性と同じように忙しく働く女性も増え、「仕事と家庭を両立したい」、「子どもを産んでも自分らしく働きたい」という新しい価値観が登場したのです。現代の26歳は、四年制大学をストレートで卒業して就職した人なら社会人4年生。仕事に余裕が出てきて楽しくなってくる時期ではないでしょうか。「結婚はしたいけど、子どもはまだ先でいいかな」。総合職女性からはそんな声も聞こえてきそうです。

世界的にも晩婚晩産傾向が非常に高く、不妊患者数もうなぎ上りに増え続ける日本。後編では、その背景にある、妊娠のメカニズムについての間違った認識と、働く女性が知っておきたい妊娠出産を見越したライフデザインの必要性について考えていきます。

 

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【参考】

(※)不妊クリニック数、受診者数、体外受精実施数