結婚や出産で、仕事を一時中断するとキャリアを失くしてしまう! そんな焦りや悩みを持つ女性も多いでしょう。でも、「子育て」は実は大事なキャリアととらえることもできます。今日は、心の面からキャリアをとらえるお話です!

 

■「キャリア」とはそもそも何か

一般的には、キャリアというと職歴・年収・仕事内容・所属会社など、履歴書に書かれているような内容を想像すると思います。しかし、これはキャリアのひとつの側面だけ。もっと人の内面から捉えると、使命感・やりがい・興味・役割といった目には見えない、気持ちに関わる側面があります。これは「内的キャリア」と呼ばれています。

私のキャリアカウンセリングの師匠でもある慶應義塾大学総合政策学部教授・SFC研究所キャリア・リソース・ラボラトリー代表の花田光世教授は、仕事上の職歴・経歴を“外的キャリア”、個人の生き方・考え方を“内的キャリア”と分類しています。

 

■心のひだ=内的キャリア

人間性やハートの部分を指す「内的キャリア」。これが充実することは、すなわち心のひだが増えるということ。困難を乗り越えた時、人は非常に成長すると花田先生はおっしゃっています。年収や職位のように単純にアップやダウンと考えられるものではなく、目に見えないので見過ごしがちですが、まさに「子育て」はまさに内的キャリアの修行そのものではないかと思うのです。

 

■子育てが「キャリア」になるとき

子育てがキャリアになると言っても、企業の中で直接的に評価されるわけではないし、再就職や転職の面接では、結局けむたがられるではないかと思われるかもしれません。確かに、“子育てをしていました”だけでは「キャリア」とは呼べない面もあるでしょう。

でも、日々時間が無い中で子育てと仕事を行い、究極的に追い詰められることで鍛えられるタイムマネジメント! 自分の気持ちが落ちている時でも、子どもに笑顔で接して相手をしようとするメンタルタフネス! まさに育児は、自分との戦いですから、精神的に成長しないわけがありません。将来、部下をもった時、思い通りにならない人を根気よく育成する能力は自然と身についていると思います。

 

■大事な時間だからこそ

最近よくワーキングマザーさんから聞くのは、「せっかく子どもを預けてまで仕事しているんだから中途半端な仕事はしたくない」という言葉。両立するのは大変だけれど、大事な子育てと引き換えにしているからこそ、適当に時間を過ごすことはイヤ、と考えているワーキングマザーは実は多いはず! 出産前のペースにすぐに戻せなくても、1~2年後には元のようなパワーで仕事を頑張っているワーキングマザーさんはたくさんいます。

大事な時間だからこそ、「キャリア」もあきらめず、自分の心の成長を信じて、子育て期を前向きに捉えてみてはいかがでしょうか?

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー)]

 

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