文系・理系を問わず、ビッグデータが話題となる現代。特にデータを扱うことには慣れているはずの理系人材だけれど、データをいかに料理するか、新たな視点とチャンスを見出すことができるか、ビジネスパーソンとしての真価が問われる場面もありそうです。今回は、データ解析の目の付けどころを考えてみたいと思います。

 

■ 経済成長とビール消費量

キリン食生活文化研究所の能重正規氏によれば、2011年のアジアのビール消費量は、前年比8.4%増とのこと。牽引役である中国は対前年比10.7%増で、国別消費量では9年連続1位、ベトナムも対前年14.8%増。一方の日本は前年比3.7%減で世界7位、バブル経済時代の4位からは微減あるいは横ばい基調となっているようです。

経済が伸びている過程では、ビールはある種のあこがれの対象であり、その消費量は上向く傾向ですが、国が成熟すると、お酒のブランドや飲み方、飲む理由に関心が移るのだそう。確かにそうかも…、とうなずける理由ですよね。

 

■ 紙おむつと缶ビールの事例―「あれ?」を大切に

マーケティングの世界に新たな切り口を持ち込んだ例としてよく挙げられるのが、「紙オムツと缶ビールの関係」ですよね。コンビニに紙オムツなどのボリュームが大きい商材の買い出しを頼まれたパパが、缶ビールを一緒に購入することを発見。売り場の配置替えで、両者を近くに置き、売り上げを伸ばした事例は有名です。

一見、関係のなさそうな事柄も、裏ではつながっている事例ですが、身の回りのできごとにも、「あれ?」「なんでだろう?」と、疑問を持つことからまずはスタートです。そして、つねにアンテナの感度を磨き、「なにかありそう…」と、仮説を立ててみる練習をおススメします。

 

■ データが氾濫する時代だからこそ

ネット上にも、膨大なデータがあふれ、個人に関連付けされた情報も思わぬところで利用されています。でも、データは意志を持って、能動的に使ってこそ、生きてくるものだと思います。多様性を大切にする姿勢で、女性ならではの感性や視点も加味し、無色のデータに色付けをして行く視点を、日々磨いていきたいものですね! データの価値を知る、理系女性ならではのアプローチ、新しい視点・発見を期待しています。

[執筆:永合 由美子(理系キャリア・コーチ) ]

 

【参考】

※日経ビジネス 2013年7月1日号 指標で読む 「成長アジアがガブ飲み」