8月の終わりに、政府は子ども・子育て会議の基準検討部会を開き、平成26年度から始まる「小規模保育」の認可基準をまとめました。保活をする上では内容が非常に気になるところです。

 

■ ずばり! その内容は?

認可保育所では、全職員に保育士資格を義務付けています。小規模保育では、保育士資格保有者を「半数以上」に緩和するとのこと。つまり、今までは保育士という資格が必須だったのに対して、保育士の資格を持っていない人でも保育にあたることが可能になります。さらに、資格の有無を問わず、職員1人を追加配置する必要があると定められました。

例えば、0歳児を6人預かる場合で考えてみましょう。

・認可保育所では:
→ 0歳児3人に対して保育士1名が必要なので、保育士は2名必要。

・小規模保育では:
→ 0歳児3人に対して職員1名が必要なので、職員は2名。加えてもう1名必要になり、合計3名の職員が必要。

という計算になります。

 

■ メリットとデメリットは?

メリットは、保育士の資格がなくても保育所で働きたい方へのチャンスが広がった点です。実際に、長い間ベビーシッターや幼稚園の先生をしていた方など、保育士の資格はないけれど保育所で働いてみたい方は意外といらっしゃいます。そういった保育経験豊富な方に対しては資格にこだわる必要がない場合もあります。一般企業でも実務経験を重視する場合がありますが、同じ事だと思います。

その反面、デメリットとしては保育士資格がないことへの不安。保育への十分な知識を持っていない可能性も高いですし、国が認めてくれている安心感も失われてしまいがちです。自分の子どもを預ける時に、保育士の資格保有者と非保有者のどちらに預けたいか。何も情報がなければ、安心感から、保育士資格を持っている人に預けたいと思うのではないでしょうか。

 

■ 保活をする上で、大切なポイント

また、職員の人数増加というメリットを活かすために、決定事項の中には一定の研修を受ける必要があると書かれていますが、研修の内容までは決められていないようです。

そのため、保育所選びの際は
・保育士の資格を持っていない職員は何人くらいなのか
・どのような研修を行っているのか
などの確認をすることで、その保育所に預けたいかどうか判断ができると思います。

 

小規模保育所は、保活の選択肢になるサービスの一つ。ですから、できるだけ研修をしっかり行ってもらい、保育の質を落とさないでほしいと思います。

[執筆:三木育美(保育情報アドバイザー) ]

 

【参考】
※ 『産経ニュース』「「小規模保育」保育士半数以上で認可」(2013年8月30日)