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職場の人間関係 バブル世代上司とのつきあい方
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職場の人間関係 バブル世代上司とのつきあい方

厚生労働省の調査(※1)によれば、働く女性が不安やストレスを感じる内容で最も多いのは、「職場の人間関係」。バブル期に大学生または若手社会人だった世代、つまり、現在40代半ばから50歳過ぎの上司を「バブラー上司」と、若手は密かに揶揄するのだとか。バブラー上司の特徴と対応策を、キャリアコンサルタントの視点も交えてお伝えします。

 

■ バブラー上司の特徴

雑誌Domani(※2)の記事によればバブラー上司の特徴は、メールは読まない、基本的に仕事しない、ひとりごとが多い、ムダなことわざを引用する、論争を厭わないので各所で摩擦を起こすなど。随分な言われようで、迷惑を被っている様子がうかがえます。

そういえば、大ヒットドラマ「半沢直樹」の主な原作は「俺たちバブル入行組」。半沢直樹も世代としてはバブラー上司なのですね。仕事はずば抜けてできるけれども、彼が正しいとはいえ、あちこちで摩擦を起こしていました(苦笑)。

 

■ バブラー上司への対応策

前述の記事において、できる読者が様々に“うまい”つきあい方を述べており、なるほど~と感じます。キャリアコンサルタント視点でのベストアンサーは、これ! 「少しだけ合わせてみる。そう悪い人たちじゃない。ただ少しずれているだけ」。

そうなのです。本当は、お互いに少し合わせることがベストだとしても、何しろ相手は気づいていない。気づいていない相手に合わせることを期待しても、実現は難しいのです。そのため、気づいたほうから合わせてあげるのです。

これにより、相手は少なくとも悪い気分にはならないし、合わせてあげたあなたには、心に余裕が生まれます。お互いに気持ちにゆとりがあればこそ、人間関係がスムーズになり、その結果、仕事も進めやすくなります。

人間関係のイライラの大きな原因は、相手が自分の期待通りの反応を示さないこと。相手にまったく期待しないことは寂しいことですが、期待し過ぎていたら、相手への依存や過度な要求に変化している可能性があります。それは、自分にとっても苦しいことではないでしょうか、薬も過ぎれば毒になるそうですよ。

……と、筆者もことわざを引用。バブラー世代の端っこですから。

[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント)]

 

【参考】
※1. 厚生労働省「平成19年労働者健康状況調査結果の概況」平成20年10月発表
※2. 『Domani』 2012年12月号 「バブラー上司&ゆとらー部下の取扱説明書」小学館

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