いよいよ2013年も終盤にさしかかってきました。お子さんが進学のタイミングにいる方は、ちょうど受験結果や公立の抽選などの結果が出て、おおよそ進学先が決まり、肩の荷を下ろした方も多いのではないでしょうか。ここ数カ月は家庭で教育理論が飛び交ったところも多いでしょう。しかし、そもそも親は子に何を残してあげられるのでしょうか?

 

■ 「答え合わせ」ができるのはずっと先

どこの幼稚園、学校に決まったとしても、「120%この学校で良いのだ」と思ってらっしゃる方は少ないのではないでしょうか? 「本当にこの学校選択で合っているよね?」と答え合わせができるのは、ずっと先。もしかしたら最後まで答えはわからないままかもしれません。ここ数カ月で考え抜いた結論を信じるしかないのだと思います。

 

■ 子供が成人する頃の仕事状況はどうなっているだろう?

米デューク大学キャシー・デビッドソン氏によると「米国で2011年度に入学した小学生の65%は、大学卒業時、今は存在していない職に就くだろう」といいます。

筆者が小学生のときは、ノマドワーカーやクラウドソーシングなんて言葉はありませんでしたし、WEB解析士という資格もありませんでした。筆者の親が学校選択で想像できた範疇は、せいぜい「これからは英語だ。コンピューターだ」だったのではないでしょうか。同じように私達の子供世代が成人する頃は、我々世代が想像もしなかったようなビジネスマーケットが広がっていることでしょう。

 

■ 親が子供にできることって何?

今と全く違う状況であろう未来で就職、結婚や出産に挑戦するだろう子どもたちに、親である私達は何をしてあげることができるのでしょうか? ここはきっと各々の家庭の価値観や子供の特性で変わってくると思うのですが、例えば筆者の家庭ではこんなことを子供に伝えていきたいと考えています。

 

・「人間万事塞翁が馬」の精神

「人生における幸不幸は予想しがたく、幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるのかわからない」という諺にあるように、失敗が成功の種であったり、苦労があって初めて実るものもあります。どのような状況下でも「今のアンラッキーは次のチャンスのために必要なのだ」という前向きな思考を持ってほしい、逆境に負けない子であってほしいと思います。

 

・謙虚に考え抜く力

「私、これについては知ってるもん」という態度では他人から学べないし、変化が大きい社会では、環境に適応できず振り落とされてしまう可能性もあります。「私は何も知らない。いつでも意見を頂きたい」というスタンスでいること。そしてアドバイスをもらったら、よく耳を傾け、できるだけ質問して、自分のものにしていくこと。その際に、途中で考えることを止めないことが大事だと思うのです。

 

・ユーモアのセンス

宇宙飛行士の試験のひとつに「ユーモアのセンス」という項目があるそうです。狭い宇宙船の中で長期間生活する宇宙飛行士にとって、同僚とのコミュニケーションの潤滑油は必須だと考えていることの表れと思います。そんなコミュニケーションリテラシーの高い子になってほしいと考えています。

 

こんなふうに書き出してみると筆者が子どもに伝えられるのは、物事に対する姿勢や思考センス。実際に必要なスキルや知識については、子どもが必要に応じて自ら学んでいくものだと思うのです。大事なのは、家庭の中で一環した「考え」を持ち、子どもにその「考え」原点に立ち戻らせる努力をしていくことだと思うのです。

いかがでしょう? 今夜はご夫婦で、子どもに何を伝えるべきか、熱い家族会議をひらいてみませんか。

[執筆:マキコ・アサエダ(産後ライフプランナー)]