最近、「ブラック企業」という言葉がだいぶ世の中に浸透しているように感じますが、その一方で「ホワイト企業」という呼び名があるのをご存知でしょうか? 2012年度から経済産業省では、女性が働きやすく活躍しやすい企業を「ホワイト企業」とし、100社を選んで「ダイバーシティ経営100選」として認定し始めました。

実際には、どんな企業が「ホワイト企業」なのでしょうか?

 

■ ホワイト企業とは?

経済産業省監修の本『ホワイト企業~女性が本当に安心して働ける会社』(※)によれば、ダイバーシティ経営企業として選出されるためには、育休や時短などの両立支援の制度が整っていることは最低条件としつつ、さらに育児中の女性を特別扱いするのではなく適材適所で能力を発揮させることで、ヒット商品を開発したり、業務効率を高めたりという具体的な成果につなげていることが重視されているそうです。

確かに、女性側の働く権利を守るだけでなく、働く女性のほうでもしっかりとした実績や成果を会社に示すことが、非常に重要だと筆者も感じます。働く時間や場所に制約があっても出せる成果があるはずで、女性もそれをあきらめてはいけないのではないでしょうか。

 

■ マミートラックのからくり

ホワイト企業選定の基準の中に「育児中の女性を特別扱いせずに、仕事を任せているか」という観点があるそうですが、この特別扱いこそがマミートラックです。筆者も女性のキャリア支援に関して、企業の人事の方々と仕事をしていますが、育休復帰後の社員を配属する部署や担当業務が決まっている会社もあります。これは、時短をとっても支障のないような軽易な仕事や社外との調整・折衝の少ない仕事に限定したママ向けのキャリアコースを用意してしまう状態なのです。

これでは、仕事を続けることはできたとしても、キャリアを積み上げるチャンスが損なわれてしまいいわゆる「第一線」には戻れないことを意味しています。会社をチェックする際には、育休復帰者の数だけでなく仕事内容にも着目する必要があるのです!

 

以上のように、国が積極的に、本当の意味で女性がやりがいを持って働きやすいといえる会社を増やす努力をし始めました。少し遅いかもしれませんが千里の道も一歩から。自分がその道を切り開く意気込みで、是非、若い世代の方々も臆せず両立に挑戦してほしいと筆者は切に願います!

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー)]

 

【参考】

経済産業省 監修(2013)『ホワイト企業 女性が本当に安心して働ける会社』文藝春秋