■ 自分のせいだと思い込む癖

友人との間や職場で何か問題が起きたときに、自分のせいにする傾向はありませんか? もしかしたら相手が原因かもしれないのに、いつも自分を責めて自己嫌悪に陥り、気がつくとその繰り返し。

こうしたケースは、幼い頃に、母親から理由もなく怒られていたことがトラウマになっている可能性があります。母親が突然怒り出す、それも理由がわからず、怒鳴られたり物を投げられることも。

さっきまで機嫌がよかったのになぜ?
私が何かいけないことをしたのだろうか?

でも、尋ねたら余計に怒られる。「なぜ叱られたのかもわからないの?」と。だからただひたすら、母親の機嫌が直るのを待つだけなのです。

 

■ 怒られる理由がわからない「なぜ?」を心が埋める

心理学には「閉合の法則」があります。「閉合の法則」とは、人の心は不完全なものを完全と見なし、不完全なパーツを埋めようとする機能があるという説。理由のわからない怒りを受けた時も、この閉合の心理がはたらくと言われています。

例えば、母親がいきなり怒ったとき、子供は「なぜ?」と思うでしょう。子供の心は、自分がいけないことをしたからだと理由づけして、「なぜ?」の空白を埋めようとするのです。または母親が「あんたが○○したからよ」と言うかもしれませんが、それは怒りの言い訳であって、正当な理由ではないかもしれません。

けれども、子供には「理由」が必要なため、母の発言を受け容れてしまいます。そこにはルールなどなく、あるのはただ、いつ怒りが爆発するかという恐怖だけ。これがトラウマになると、常に自分が悪いと思い込むようになり、大人になってもその傾向は変わりません。

 

もし、このような状況にあてはまると感じたなら、まずは自分を責める考え方の癖を認めることです。そして、思考パターンを変えるメンタルトレーニングなどを実行してみましょう。例えば、状況を図式化して目で確認する方法もあります。事実の経過、関わった人達の関係なども書き、問題の原因「なぜ?」にあてはまるものをリストアップしてみます。すると、スタッフ間の認識の違いなど、正当に近い理由がでてくるはずです。もちろん、自分のミスが原因かもしれません。しかしそれは自分が納得して得た理由なのです。

このトレーニングを続けることで、自分を責める思考パターンは変化していくはずです。それでもなかなか抜け出せないような場合は、自分の思考を客観視するためのカウンセリングなども利用してみてはいかがでしょうか。

[執筆:真香(母娘問題カウンセラー), 2014年8月24日]