国の動きで保育料の無料化について話がされていましたが、実現には程遠くなっています。保育料は自治体によって違いがあり、子どもが二人とも保育園に通っている場合はもう一人は半額となっている自治体もあります。多くは同時に通っている期間の優遇措置となっていますが、富山県が打ち出した方針は第三子以降となっており、他の自治体とは少々違っているようです。

 

■ 独自の取り組みなの?

この方針は富山県独自の取り組みとなるのですが、県と市町村での取り組みとなり、財源は県と市町村で折半となります。2015年度の予算案に補助金として3億円盛り込むことにより、財源も確保しようとしています。

富山市は保育園の設置認可権限といって、県の中で特別な市となっているため、保育園児は対象にならず、幼稚園児のみ対象になります。

もともと県の取り組みとして他の自治体よりも手厚くなっており、現行は年収に関わらず、第三子以降の保育料の自己負担額は優遇されています。3歳児までは半額、4歳児で三分の二、5歳児は全額となっており、通常であれば月齢が小さい子どもの方が保育料金が高くなりますので、3歳児まででも半額というのは非常に嬉しいことです。

 

■ 所得制限はあるの?

所得制限はあります。保育園の場合は年収約640万円以下、幼稚園は年収約680万円以下の世帯が対象です。富山市を除く14市町村の約2650人の保育園児、幼稚園児は富山市の子どもも含まれるため、全15市町村の約450人。0~5歳児全体の7割程度が無料化されることになります。

また、所得制限を超える世帯については、現行の制度を適用とするため、所得制限があったとしてもやはり手厚い内容となっています。

 

富山県は共働きが多く、女性が働くことが当たり前という意識があるため、保育園や女性の職場が整っていると言われていました。今回のような独自の取り組みを新たに行うことにより、他の自治体も刺激を受けて、保育の環境がより良いものになるといいですね。

[執筆:三木育美(保育情報アドバイザー), 2015年1月24日]

 

【参考】
『YOMIURI ONLINE』「第3子保育料無料に…県、新年度」2015年01月17日
※ 児童福祉法では「保育所」の表記が本来の名称ですが、一般的ではないため、本記事では「保育園」と記載しています。