ますます女性の管理職登用が望まれるこれからの時代、女性特有の気配りや調整力を発揮してもらいたいものです。同時に、女性が陥りやすいある傾向についても知っておきましょう。

 

■ 自分をペテン師であると感じてしまう

皆さんは、インポスター・シンドロームをご存知ですか? あるいは聞いたことがありますか?

フェイスブックでCOOを務めているシェリル・サンドバーグ氏。彼女の著書『LEAN IN 』によれば、次のような女性が多いと述べられています。

「自分の業績を褒められると、詐欺行為を働いたような気分になるという。自分は評価に値する人間だとは思わずに、たいした能力もないのに誉められてしまったという罪悪感を覚え、まるで誉められたことが何かのまちがいのように感じる」

インポスターとはペテン師という意味だそうです。

 

■ できる、できないを考える前にまずやってみる

実際、管理職になってみないかと声をかけられたのに、「私には無理だと思う。でもやってみた方がいいのか迷っている。」という悩みを相談されることがよくあります。

確かに新しい職位、しかも管理職となるとそれは大きなチャレンジです。ですが、断るのはチャンスを逃してしまうこと。さらには「あなたには、できる」と見込んで声をかけてくれた上司に対して、「あなたの見立ては間違っていますよ」と反論するようなものですよね。無理だと思う理由は何なのか、一旦それを書き出してみましょう。そしてその理由が「本当にそうなのか」「何か打つ手はないのか」と自問自答してみるのです。不安の正体がはっきりして対処法を思いつくと、出来るかもしれないと気持ちが前向きになるはずです。

 

やってみて上手くできなかったら、どうやったらできるのかを試行錯誤してみる。そんな「まずはやってみよう!」と考え、行動していくことが、今、キャリアを真剣に考えている女性に求められています。

 

[執筆:高橋 雅美(心理カウンセラー), 2015年3月27日]

 

【参考】
シェリル・サンドバーグ著、村井章子訳(2013)『LEAN IN 女性、仕事、リーダーへの意欲』日本経済新聞出版社, pp42-43
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