■ 結婚後も買い物の支払いは母親?

結婚しても、実母とはたまに買い物や食事に出かけるという母娘はどの位いるのでしょうか。

『リビングくらしHOW研究所』による、既婚女性(平均年齢約40歳)を対象とした母娘の外出に関するアンケートがあります(※)。それによると85.9%の人が「実母」と外出。頻度は、数か月に一度と答えた人が42.5%でかなり高いといえそうです。

また、買い物の際、支払いは誰がするかという設問では、「母親負担」が58.1%に。そして、母親に買ってもらうことに対し「それでよい」という肯定派は51.1%、「自分が母の分ももっと負担してあげたい」という人は44.7%です。この数字を見る限り、娘が母親に何かすべきだと思う人より、母の支払でよいと考える人の方が若干多いようです。

親として何らかの形で援助してあげたいという気持ちが強いのでしょうか、とかくお金の問題は、両者のバランスに影響を与える場合があります。

 

■ 見返りは求めていないが、頼まれ事が多くなる

母娘関係改善カウンセラーの筆者のところにも、こうした相談で来られる人がいます。

結婚してまもない専業主婦のA子さん(28歳)は実家が近所にあり、母親とはよく買い物に出かけます。生活費をやりくりしている娘を案じてか、日用品から衣服まで払うのはいつも母親。A子さんにとって、母親のお財布で買い物ができるのは、ありがたいことでした。しかしそのうちに、実家から「来客があるから手伝って」とか、「病院に車で送って」といった電話が度々かかってくるようになりました。気がつくとA子さんは実家の掃除なども行うようになり、「用事がある」と断ろうとすると、「いつも買ってあげているのに親不孝ね」とか「自分を優先するの」と母親から責められるようになったのです。

「こんなことなら、自分で買い物した方がよっぽど気楽」というA子さんは、母親との外出を極力減らすようにしていると言います。ですが、この程度に留まらず、気が付けば母親の言いなりにならざるをえない状況に追い込まれるケースもあるのです。

 

親は見返りを求めている訳ではありませんが、お金を出していると頼みやすい心境にもなるのでは。支払については母娘の間でもギブ&テイクを実践している方が、後々このようなトラブルを防ぐことができるのではと筆者は思います。

[執筆:真香(母娘関係改善カウンセラー), 2015年4月30日]

 

【参考】
リビングくらしHOW研究所『くらしHOW』「Report4 結婚後も続く、団塊母娘の“仲良しお出かけ”」