■ 「自分探し」で自分が見えなくなる?!

「自分にとって大切なものが見つからない」「恋愛にも夢中になれない」というお悩みが筆者の元に寄せられました。相談者A子さんは学生時代からタレント活動をするなど、恵まれた女性のように感じられます。A子さんのように、本来の資質や環境に目を向けず、もっと納得出来るような別の自分(状態)を探してしまうことはありませんか?

その視点は、「周囲が」「両親が」というものにいつのまにか変わり、それらに応えなければ……という思いが生真面目な女性ほど顕著なため、相談者の年齢を問わず多い悩みです。

 

■ 今すぐ、できることは?

もし自分が求める姿と現状に違和感がある時は、簡単にできることで視点を変えてみましょう。

  • メイクをしない、スッピンの日をつくる
  • ダイエットを忘れ、食べたいものを味わう
  •  無理して予定を作ったり消化しようとしない
  • 「~でなければ」という思考を休む
  •  通勤通学の経路を少し変えてみる

このように、「自分探し」の過程で自分に課したことに抜けを作ることで、心を縛るものを緩めます。自分への課題をストップしても、それは立ち止まっている時間ではなく、心と身体を楽にして新たな感情が入るための余白を作ることに繋がります。

 

■ 人に優しく、自分に穏やかに

女性の姿は花に例えられることが多いですが、完璧な蕾だけが美しく咲くとは限りません。花の咲き方には同じものはなく、環境や周囲の影響を受けたそれぞれの成長の証です。

人間も沢山の滋養を他から与えられ、それを何かに還元することなく抱え過ぎていたと気付づけば、蕾がほころぶように心の縛りが解け、本来の自分の開花へと繋がります。「自分らしい自分」とは、自分探しの先に見つけるものではなく、日常に寄り添ってくれるような存在なのです。

 

いまできることをひとつずつ大切に、ボランティアや趣味の世界に集中したり、家族との何気ない時間を大切にするなど、人とのコミュニケーションを見つめ直してみましょう。

年齢に相応しい心の交流が支えとなって、迷走する心も次第にふっくらと安定した土壌に変化します。終わりのない「自分探し」を終了、今いる足元から、自分の花を咲かせましょう!

[執筆:桜井まどか(美エイジング(R)心理カウンセラー), 2015年6月11日 ]