最近では、社員同士の親睦を深めることを目的に、飲み会の補助金を支給する企業も増えてきました。しかし、若手から「飲み会に残業代は出るんですか?」と聞かれてリアクションに困った、という声も聞こえてきます。

彼らはいったいどんな価値観をもっているのでしょうか? 働くママの視点から押さえておきたいポイントをまとめました。

 

■若手男子はプライベート重視型

いまの20代は学生時代から「ワークライフバランス」という言葉に触れて社会に出てきた新世代。「ワークライフバランス」関連の講義を行う大学も多く、長時間労働への反発から、社会人になっても趣味や結婚、子育てなどプライベートを大切にしたいという人が多いのが特徴です。

女子がプライベート重視なのは想像に難くありませんが、日本生産性本部の調査では、なんと7割もの男性新入社員が「育児休暇を取得したい」と回答しています(※1)。

 

■世代間ギャップもダイバーシティーの主要なテーマ

日本の大企業の多くで、「ダイバーシティー(多様性)推進室」が置かれていますが、多様性の対象が女性社員、という企業が多数を占めるのが現実。

一方、外資系企業においては、社員の多様性を活かすことが企業の持続的な成長を支えるという「ダイバーシティー経営」の思想が前提にあり、社員が年齢や性別、子どもの有無、世代間ギャップ、国籍、思想、LGBTなどに関係なく、活躍できる企業風土づくりが行われています。

 

■両立したい女性には頼もしい存在である

「ダイバーシティー経営」からは程遠い長時間労働の職場で働く女性にとって、プライベート重視型の若手男子は、実はとても頼もしい存在です。子どもができたら育休を取りたいと希望する彼らは、将来のイクメン候補。彼らの中からは、保育園への送迎をしたり、短時間勤務で働きたいという人も出てくることでしょう。

こうして仕事と子育ての両立が男性と女性の共通の課題になれば、働くママにかかるプレッシャーや負担はぐっと軽くなるはず。プライベート重視型男子が無事イクメンに成長し、長時間労働の社風改善に一役買ってくれるよう、あたたかく見守りたいですね。

 

[執筆:椎葉 怜子(働き方コンサルタント/キャリアカウンセラー), 2015年7月22日]

 

【参考】
※1. 公益財団法人日本生産性本部「2014 年度新入社員秋の意識調査」
※写真:PaylessImages / 123RF.COM、本文とは関係ありません