筆者は、子育て中の女性社員を部下に持つ管理職の皆様に、そのマネジメントに関する研修を実施しておりますが、上司のタイプとして「配慮型」か「高負荷型」どちらかに分かれるのが最近の傾向です。さて、それはどんな上司なのでしょうか!?

 

■ 優しければいい!? 「配慮型上司」

管理職研修で、受講者の管理職の方々に、ご自身をどちらのタイプと思うか尋ねると、半数以上を占めるのがこの「配慮型」の上司。子育て中の女性部下に負担がかからないよう、仕事内容や働く環境に配慮する上司のことです。優しくされて嬉しい半面、女性部下の声としては、このようなお悩みをよくうかがいます。

・同じ部署には戻ったものの、内勤だけの業務に限定されてしまい、顧客との折衝の仕事が激減してしまった。

・育休復帰後、「少しずつ勘を取り戻せばいいから」と言われ、気持ちはありがたい半面、期待値が下がっていると感じる。

女性部下としても、初めての妊娠・出産の場合は、自分がどれくらい仕事の負荷に耐えられるかわからず不安なこともあり、「もっとが仕事がしたい」「絶対に大丈夫です」とは言えないもの。この“配慮”に任せて、仕事から手を引きすぎると「やりがい」や「成長のチャンス」までなくなってしまうかもしれません。要注意です!

 

■ とにかく特別扱いしない「高負荷型上司」

一方、女性の部下が妊娠・出産を経ても一切扱い方を変えない、仕事の期待値や目標もあくまで高いレベルを求め続けるのが「高負荷型」の上司。部下の女性としては、ついていくのが大変?  かと思いきや、女性側の声を聞いてみると意外にも感謝の声が多いのです。

・時短なのに、営業目標が他の同僚とまったく同じで「無理だ!」と思ったが、やってみたらなんとか結果を出すことができ、周囲と同じ扱いをしてくれたことに今では感謝している。

・育休復帰後、責任のあるプロジェクトに入れられ、不安を訴えると「今、この仕事をして強みを作らないと今後自分が苦しいでしょう。ダメだったら助けるからやってみなさい」と言われ、挑戦させてもらったおかげで今のキャリアがある。

 

その時は自信がなくても、振り返れば自分のキャリアにとって重要な機会になっているケースはよくあります。

では、どんな女性部下にも対応を変えなくてよいかというと、そうではなく、「子どもが特に病弱」「ご主人が単身赴任中」など、育児家事に負担の大きいケースもありますので個別の状況には配慮いただきたいものです。

 

あなたの上司はいかがでしょうか。実は上司からは、女性部下の体調や子育ての様子などはなかなか立ち入って聞きづらいものです。希望する配慮については、できるだけ自ら上司に発信していくと、お互い認識のズレがなくなります。普段からのコミュニケーションが重要となりますので、言いにくいことが相談できる信頼関係を築いておきましょう!

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー), 2015年7月27日]

 

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