9月、お盆休みを避け9月に入って夏休みを取る人もいます。日常から離れ自由を漫喫したい、旅行はまさにその願いを実現してくれるものです。

しかし…、仕事から解放され楽しんでいるところに、何度もメールを送り付ける母親もいるのです。内容はといえば、旅先で注意すべきことやおみやげリストなど。当然のことながらバカンス気分は台無しに。旅行中であろうとコンタクトを取ろうとする母親の心理とは、一体どのようなものなのでしょうか?

 

■ 返信しないと怒られる…常にメールチェック

せめて旅に出ている間ぐらい、構わないでほしい。母親からのメールを無視できるのであれば。しかし、母娘関係改善カウンセラーの筆者のところに来られる相談者は、それができなくて悩んでいるのです。

関東近郊に両親と暮らす26歳会社員のC子さんは、夏休みを利用して友人とタイにやってきました。しかし、現地に着くなり母親から「飲み水に注意、屋台では食べるな。夜は早めにホテルに戻ること」といったメールが来ます。友人が呆れて「無視すれば?」と言うのですが、母親から「なぜ返信しない」と怒りのメールがくるためそうもいきません。一度気になりだすと、観光、食事の最中もメールチェックをするようになり、友人はさすがに不快感を示すようになりました。

旅先にまでC子さんにメールを送り付ける心理には、娘が楽しい時を過ごしていることへの嫉妬や嫌がらせ、たとえ離れて母親の存在感を知らしめる支配欲が見えています。

このようなタイプの母親は過干渉である可能性が高いです。そこで距離があるこのときこそ、母親には「旅行中なので返信できない」とメールしてみては? 日常では干渉から避けられないと思い込んでいても、離れてみると案外勇気が出るものです。この機会を、母親から解放される第一歩ととらえましょう。一つだけ注意すべき点があります。母親からのメールをブロックすることに、決して罪悪感をもたないように。いい娘を演じるのはそろそろやめるという自覚が必要です。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー), 2015年9月16日]