■ 未婚率上昇を背景に行政が婚活に一役

日本では未婚者が増加傾向にあるというは、マスコミなどでもたびたび取り上げられています。結婚は個人の自由とはいえこの現象は少子化問題に直接つながるため、行政によっては行政主催で出会いの場をつくるところも出てきました。神奈川県ではバスツアー「恋カナ! ツアー」を主催しているそうですが、これが人気で定員数の10倍を超える応募がくる時もあるとか。

行政が関与しているため、参加者の方も安心するようです。こうした出会いの場を利用しないと、職場などではなかなかいい人と巡り合えるチャンスがないという方も。

しかし、親世代の中には行政主催であっても出会い系サイトの類と勘違いして認識している人もいます。

母娘関係改善カウンセラーの筆者のもとには、せっかく出会いがあったのに親の反対で婚活がうまくいかないという人が相談に来られるケースがあります。

 

■ 出会いの場で意気投合するも、父親は興信所を使うと言って…

都内で一人暮らしをしている会社員のA子さん(33歳)は、友人が企画した合コンなどに参加したこともありますが、気の合う相手は見つからなかったそうです。また地方に暮らす両親からも何度かお見合いを勧められ、帰郷して会ってみたのですが話はまとまりませんでした。

そんな時、A子さんは行政主催の婚活ツアーに参加。たまたま知り合った男性と意気投合し、交際を始めるようになりました。3か月後、両親に紹介したいと思って実家に連絡したところ、父親が激怒したのです。理由は、婚活ツアーを出会い系サイトと勘違いしているからでした。A子さんはツアーの趣旨や主催者情報を繰り返し伝えたのですが、父親は聞く耳もたず。A子さんの実家の地域は保守的な風潮が強く、お見合いならともかく合コンというスタイルに抵抗感を示す世代もあるとか。

結局、父親は彼について興信所に調査依頼すると言い出し、母親もそれに同調しているそう。ですが、A子さんにしてみれば何とも複雑な心境です。

 

昭和の時代、まだまだお見合い結婚が主流だった頃、結婚前に興信所で調べてもらうのはけっこう当たり前のことでした。結婚は人生を左右する一大事でもあるので、心配する親心は理解できないわけでもありません。ですが、大事なのはまず両親に本人を紹介して人柄をわかってもらうこと。そしてお互いの信頼関係が築けるようになるのが理想的ですね。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー), 2016年3月1日]