組織内で働く中で意外にも難しいのが、社内調整です。取引先や顧客など社外との調整はもちろんですが、組織をまたいでのプロジェクトなど、社内でも様々な立場があり、異なる立場、主張を持つ同僚たちとのコミュニケーションにエネルギーを使うという場面が増えてくるものです。実際、筆者が以前働いていた職場でもそうでした。いわゆる立場が異なる人とのコンフリクト・コミュニケーション。40代、アラフォー以上の働く女性ならば、身に付けておきたいスキルではないでしょうか。

 

■ 論破しようとしないことがカギ

コミュニケーションを取るうえで意見が異なる場合、ついやってしまいがちなのが「相手を論破しようとする」こと。どうにか説得しようとして、こちらの主義主張ばかりを一方的に言ってしまうことです。すると相手は、説得されまいとし、ますます頑なになってしまいます。

本来、このようなコミュニケーションの基本は、相手の主張をとにかく辛抱強く聴くこと。つまり傾聴するということです。まずは、相手には相手の立場と言い分があるのだということを理解しましょう。その上で、じっくり話を聴くことが落としどころをみつけるコツなのです。

 

■ 傾聴することでイニシアティブを取る

話を聴いてもらった相手は、あなたのことを「敵」としてではなく、「歩み寄ろうとしてくれる仲間」として認識します。そして聴いてもらったことで心が少しラクになり、逆にあなたの言い分を聴いてくれる余裕が生まれます。そうなって初めて、こちら側の主義主張を伝えるのです。

実は、先に相手の言い分を聴くことで、イニシアティブを取れるのはあなたの方です。相手の手の内を全て把握してから、こちらの言い分を伝えるわけですからね。ですから、異なる意見を尊重しつつも「こうなったらもっと良い結果になる」「あなたの考えは理解しました。一方でこういう考え方もできませんか」とこちらから提案ができるのです。

コンフリクト・コミュニケーション。ちょっとハードルが高いですが、基本は傾聴だということをお忘れなく!

[執筆:高橋 雅美(心理カウンセラー), 2016年5月23日]