女性の年齢階級別労働率というと、すぐに思い浮かぶのは“M字カーブ”ではないでしょうか。つまり結婚、出産などでいったん職場を離れる女性が多く、その後再び現場に戻るため再度労働率が上昇し、それがM字のようなカーブになっているというわけです。実はこのM字カーブ、昔と比べて同じM字でも、現在のカーブが多少変わっているのをご存知でしょうか?

 

■ 今の20代はしっかりキャリアを積んでいく時期

例えば、昭和50年代にM字の底となっていたのは、25~29歳の女性で42.6%でした。ですが、平成24年では、この年代の女性の労働力率が79.3%と最も高くなっているのです。反対に最も低いのが35~39歳の女性。といっても70.8%ですから、以前に比べてM字はかなり台形に近くなりつつあることがわかります。

この結果から、今25~29歳の女性は結婚、出産などで職場を去るという風潮より、この時期にしっかり働いてキャリアを作っていく風潮だということがわかります。つまり20代は、のちに30代で結婚、出産をするとしても、仕事をしっかり頑張ってキャリアを積んでいくという大切な時期なのです。

 

■ 20代女性部下への応援メッセージとは?

さて、そんな20代女性を部下に持ち、指導する立場になるのが、アラフォー以上の働く大人女子の皆さんですね。今の若い世代は、社会に貢献したいという高い志を持ち、「すぐに感謝される仕事がしたい」あるいは、「すぐに人の役に立ちたいと思っている」という傾向があると感じます。ですが、最初からそのような仕事に付けることはほとんどないですよね。

希望する仕事ではなくても、今彼女たちに与えられている目の前にある仕事が、将来どのようにキャリアとして役立つのか、または今の仕事が実は様々なプロセスを経て、実際にどう社会に役立っているのかを、言葉にして伝えてあげましょう。20代の女性部下が途中で辞めたり諦めたりせず、将来あなたを目標にしてキャリアを続けていくために、応援メッセージを送ってくださいね。

[執筆:高橋 雅美(心理カウンセラー), 2016年5月16日]

 

【参考】
内閣府男女共同参画局「女性の年齢階級別労働力率の推移」(総務省「労働力調査」より作成)