保育園に落ちたママのブログがきっかけに、2016年の春は待機児童問題がクローズアップされました。一方で、無事に保育園入園を果たしたママ達はこれで順風万帆かというと……、そうでもないのです。産後ママのサポートコーチをしている筆者のもとには、復職を果たしたママから相談が寄せられています。

 

■ ギャン泣きする子供に涙

今年の4月から保育園に子供を預けて復職を果たしたA子さん。子供を預けに保育園に行くと、子供は毎回ギャン泣きをします。辛い気持ちをこらえて保育園を後にするのですが、かわいい盛りの子供を保育園に預けて、そこまでして仕事をする必要があるのかな、と葛藤する日々。通勤電車の中で思わず涙が流れたこともありました。夫に話しても、あまり関心を向けてくれません。そんな中、親族から「こんなに小さいのに保育園に預けてかわいそうに」と言われ、より傷ついたとのこと。今でも働くことへの罪悪感が拭えずにいて、苦しい気持ちを抱えてカウンセリングに訪れたのです。

 

■ 子育ては夫婦二人で!

子供が泣く姿を見るのは、母親にとってはつらいもの。ただでさえ葛藤をしている時に、周りの人の何気ない言葉にどれだけ傷ついたことでしょう。批判や助言は、あくまで相手から求められたらするという配慮をしてほしいと思います。もっとも、批判をしてもらいたい人は多くないでしょうが……。

そもそも、子育てはママだけが行うものではありません。保育園の問題も、ママだけが抱え込む問題ではなく夫婦で対処することなのです。A子さんのようなお悩みが多いのも事実ですが、夫と二人三脚で育児をしている妻のストレスレベルは、そうでない家庭に比べて低いように感じます。仕事も子育てもそして家事も全て妻が抱え込むことで、より一層追い込まれて苦しい思いをしている方が多いように思えます。

 

■ 理解者を見つけよう!

「夫はどうせ無理解。わかってもらえないから傷つくだけ……」と思っているあなた。その気持ちはすごくわかります。話して傷つくなら話さずにいる方がましですよね。そんな時は、まずは味方を見つけることから始めませんか? 夫がだめなら、夫以外で理解者を増やしてみましょう。ママ友や保育園の先生、筆者のようなコーチやカウンセラーなど、選択肢を多く持つのもいいかもしれません。夫がだめでも味方がいてくれると思えば、少しは気持ちが楽になりますよ。

A子さんの場合は、今までは保育園のお見送りお迎えはA子さんが担っていましたが、朝のお見送りは夫に、お迎えはA子さんに担当割をしたそうです。朝、保育園でギャン泣きをする子供を目のあたりにし、始めて夫はA子さんの気持ちに向き合ってくれたそう。夫と感情を共有し、さらに夫に共感してもらい、A子さんの気持ちは少しずつ楽になったようです。

 

人は「わかってもらいたい」と思う生き物。あなたの気持ちをそのままで受け止めてもらえたら、それだけで安心できるのです。いつだって、あなたの周りには味方がいっぱいいることを忘れないでくださいね。

[執筆:久保木 惠子(コーチ), 2016年6月28日]

 

【参考】
※ 児童福祉法では「保育所」の表記が本来の名称ですが、一般的ではないため、本記事では「保育園」と記載しています。
※写真:PIXTA、本文とは関係ありません