世の中には本当にいろいろな人がいます。家族構成や育った環境によって、それぞれに影響を受け、考え方や価値観が異なります。

 

■ 誰しも自分の考えが正しいと思っている

人は、つい「自分の考えは正しい」「自分の言い分は間違っていない」と、自分中心の思考回路になりがち。確固たる自信があるため、自分の考えを押し通したいと考えてしまうのですが、当然、相手側にも考えや主張があります。

だからこそ、コミュニケーションの仕方が大切になります。そのひとつとして大切な要素となるのが「聞く力」です。

夫婦問題に特化したカウンセリングの現場では、このような声が実際よく聞かれます。

「夫が、私の言うことを全然聞いてくれません!」
「私の考えに対して否定的なんです!」
「私の言ってることは、正しいと思うんです!」

 

■ 穏やかに話し合えるベースを整える

誰しも自分の考えは正しいと信じているので、「そうすべきだ」と思っています。ですが、一方的に自分の考えを押し通したいと考えるのは、もしかしたら「支配欲」に近いかもしれませんよ。

貴方は自分の主張を押し通したいですか? それとも、家族仲良くやっていきたいと望んでいますか? 大切にしたいことを、客観的に冷静に考えてみると、自ずと方向性が定まってくるのではないでしょうか。

まずは、相手の言い分を聞き入れましょう。すぐに相手の言い分や提案に判断をくださなくてもいいのです。とりあえず、相手の話を受け止め、「夫婦で穏やかな話し合い」ができるベースを整えましょう。

 

■ 相手を知るには時間がかかる

「話をじっくり聞く」、「相手を知る」には時間が必要です。そのためには、ゆったりとしたシチュエーションと心のゆとりが必要です。二人にとって大切な話題ほど、相手の目を見ながら「聞くこと」に集中できるといいですね。

もし、余裕がない場合は、「今は聞く時間がないので、あとで話をしたい。○○(確保できる日時)でもいいですか?」と提案しましょう。夫婦関係が良好になる「聞く」というコミュニケーションツールを、ぜひ意識して取り入れてみてくださいね。

[執筆:渡辺 里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー), 2016年7月10日]