世界的に話題になっているスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」。日本でも2016年7月22日に配信が始まり、配信後わずか3日で推定1000万ダウンロード数を達成したとの統計もあり(Androidユーザーのみのデータ)、大ブームを引き起こしています。

先行して配信されていた海外で「メンタルヘルスに効果がある」といったニュースが流れていたことから、心理カウンセラーの筆者も注目しており、ダウンロードして実際にプレイしてみました。筆者からみた「ポケモンGO」とメンタルヘルスとの関係について考察します。

 

■ ポケモンGOとは

AR(仮想現実)とGPSの位置情報を利用したゲームで、現実の街中や公園など様々なところに現れるポケモンを収集し、ポケモン図鑑に登録していきます。ポケモンが多く集まる「ポケスポット」と呼ばれる場所が各地域に設けられており、「レア」なポケモンを収集するために、少し離れたポケストップまで出かけたりする人も多くみられます。

また、ポケストップから時々見つかる「タマゴ」を“ふかそうち”に入れ、決められた距離を歩くことで、かえったタマゴからポケモンを得ることができます。この距離はタマゴによって2km、5km、10kmと異なり、長い距離を歩いてかえったタマゴからはレアなポケモンが得られやすいことから、ユーザーのモチベーションを高める工夫もされています。

 

■ ポケモンGOとメンタルヘルスとの関係

前述のとおり、ポケモンGOをプレイするにあたっては「外を歩く」ことが必要になります。この「歩く」行為が、メンタルヘルスを維持する上で効果的と考えられます。

ある程度の時間、負担がかからない程度に歩き続ける行為はウォーキングに相当すると考えてよいと思いますが、このウォーキングのような規則的なリズム運動によって「セロトニン」と呼ばれる脳内物質が分泌されやすくなります。セロトニンが不足すると、うつ病をはじめとしたメンタルヘルス不調になりやすいとされていますので、メンタルヘルス不調の予防につながる可能性があるといえるでしょう。

また、新しいポケモンを入手できたときの興奮や喜び、今日こそはレアなポケモンを得られるように頑張ろうというやる気や意欲によって、「ドーパミン」と呼ばれる脳内物質が出やすくなります。ドーパミンが欠乏すると、やる気や集中力、モチベーションがあがらなくなることが知られています。

 

このように、ポケモンGOをプレイすることで自然とメンタルヘルス維持につながることが分かります。毎日おなじみの道であっても「こんなところにお寺があったんだ」など、新たな発見にもつながるかもしれません。夢中になりすぎて信号無視や飛び出しなどの事故も一部報告されていることから、十分注意の上楽しんでプレイして頂きたいところです。

[執筆:浅賀 桃子(メンタル心理・キャリアカウンセラー), 2016年9月8日]

 

※写真:PIXTA、本文とは関係ありません