年末年始には重い腰を起こし、身の回りの整理整頓を……という方も多いでしょう。何を隠そう、筆者もそのひとりです。この整理整頓、実はストレスの整理にもつながることをご存知でしょうか?

 

■ 整理整頓で気分が「ハイ」に

気分を「ハイ」にするホルモンに「β-エンドルフィン」という脳内物質があります。この物質は身体を動かしたときに分泌されると言われています。
身体を動かすといっても、本格的な運動をしなくても問題ありません。整理整頓をする際に、風呂場やキッチン、洗面所、窓を磨いたりするときにも、私たちは意外に身体を動かしているものです。部屋もきれいになり、それと同時に欝々とした気分のリセットもできれば一石二鳥ですね。

 

■ 空間を「区切る」

ストレスを整理するためには、感情を「区切る」ことが大切であると、日本ストレスチェック協会の武神医師は述べています。感情を区切るための一つの方法に、空間を区切ることがあげられます。例えば家と会社の往復ではなく、今まであまり行かないような場所に行ってみるということが代表的な空間の区切り方ですが、必ずしも外出しなくとも空間を区切ることは可能です。

その方法が、整理整頓にあるのです。年末年始の大掃除のタイミングで、自分の部屋の模様替えを行うケースも多いでしょう。机の上や引き出しの整理などで空間の使い方を変える、オーガナイズすることは、脳のトレーニングにもつながるのです。脳が活発に動けば、先述の通り気分も上向きます。

 

■ 環境とストレス

身の回りの環境は私たちの思考に影響を与えます。アメリカ・プリンストン大学の科学者の研究によると、整理整頓された環境と比べて、散らかった環境では仕事のパフォーマンスが落ちるということが分かったとされています(※1)。心の乱れは、身の回りの環境の乱れに繋がるといえるかもしれません。

新しい年をより良いものにするために、整理整頓を通じてストレスも整理してみませんか。

[執筆:浅賀 桃子(メンタル心理・キャリアカウンセラー), 2017年1月3日]

 

【参考】
※1. 『Unclutterer』「Scientists find physical clutter negatively affects your ability to focus, process information」 Erin Doland, 2011年3月29日