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進学費用どうする? 奨学金制度のウラ事情【後編】
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進学費用どうする? 奨学金制度のウラ事情【後編】

前回記事「進学費用どうする? 奨学金制度のウラ事情【前編】」では、奨学金利用の注意点や大学卒業後の返済と貯蓄のバランスについて書きました。今回は、返す必要のない【給付型】奨学金をもっと活用して欲しいと思い、増えつつある大学独自の奨学金制度についてまとめてみました。在校生向け制度もありますので、大学生のお子さんをお持ちの方は是非、最後までご覧くださいね。

 

■あなたの行く大学にもあるかも? 大学独自の奨学金制度

全国の大学744校の学長を対象とした調査(※1)によると、主な私立大学の8割で給付型の奨学金制度を設置しているとのこと。みなさん、ご存じでしたか? 意外と知られていないようなので、案外狙い目かもしれません。

この制度を利用するためには、入試前に奨学金を申し込む必要があります。最近の傾向として、受験する前に予約し、合格通知とともに奨学金採用可否が通知される大学が多いです。

今後、制度の内容が変わることも十分考えられます。初年度に申し込めなかった方もあきらめず、定期的にチェックするようにしてくださいね!

 

■大学独自の奨学金制度ピックアップ

成績や家計状況を審査ベースにするのはほぼ共通ですが、他地域から入学する学生への支援、子育て中の在校生支援、留学生支援など対象も様々です。以下に特徴的だと思うものをいくつか挙げましたのでご参照ください。

・早稲田大学独自の奨学金(早稲田大学)
「めざせ! 都の西北奨学金」という首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)以外の国内高校または中学校の出身者を対象とした奨学金あり(要入試出願前申請)。

・奨学金について(お茶の水女子大)
大学院生を対象とした「(学内保育所利用者向け)育児支援奨学金」あり。子育てママが専門領域分野の勉学に励みやすい制度ですね。

・学内奨学金(国際基督教大学)
学部、大学院とも最大で年間授業料の3分の1相当額が給付されること。特に、大学院生を対象とした奨学金では、応募に際し経済的な理由を問わない「メリット奨学金」、経済的理由を問う「ニードベース奨学金」があります。

・奨学制度(慶應義塾大学)
地方からの学部受験生を支援する「学問のすゝめ奨学金」あり(要入試出願前申請)。また、2013年度から「慶應義塾大学給費奨学金」の募集時期が10月となり、在校生が応募しやすくなっています。

※各大学のホームページ記載内容を元にまとめました。詳細については直接各大学におたずねください。

 

教育費はもはや、親だけが考えて工面するものではなくなりつつあります。
大切なのは、借りるにしろ、準備するにしろ、親子できちんと話し合って「教育にかけるお金」の線引きを決めることです。その方がお金に糸目をつけずに教育するよりも「“生きた”お金の教育」になるのではないでしょうか。

 

【関連記事】

※「進学費用どうする? 奨学金制度のウラ事情【前編】」

 

【参考】

(※1)リクルート『カレッジマネジメント』と文部科学省科学研究費「教育費負担と学生に対する経済的支援のあり方に関する実証研究」の共同プロジェクト「奨学金制度に関する学長調査(2012年実施)」

 

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