イギリスの大手コンドームメーカーが2007年に世界26カ国を対象に行ったセックス・ライフに関する調査(※1)によると、“年間性交渉回数ランキング”で日本はなんと世界最下位をマークしました。諸外国からは「日本人は働き過ぎだからだよ!」、「もっとセックスしたほうがいいよ!」なんて声が聞こえてきそうです。深刻な少子化問題を抱える日本にとって、セックスの回数や頻度は、確かにとても大きな課題。でも、単に回数を増やすだけでは短絡的かつナンセンスだと私は思っています。
そこで今回は、セックスそのものの回数や頻度ではなく、「スキンシップ全般」に注目しながら、パートナーとの関係がもっと深まるコツをご提案したいと思います。
■ スキンシップが足りてない!
ある調査(※2)によると、女性の約53%が「パートナーとのセックスに不満足」と答えています。理由はさまざまですが、「そもそもスキンシップが足りない」と嘆く声がちらほら。
実は私が主催するセミナーでも、
「付き合いが長いから、ドキドキ感が薄れてしまった」
「子づくりのためのセックスはどうしても作業感覚」
といった声を聞きます。
女性は男性に比べ、セックスという“行為”そのものより、“触れ合い”や“つながり”を大切にする傾向が強い生き物。心が満たされないと本当の満足にはつながらないのかもしれません。
■ 心と体をつなぐ、おすすめのスキンシップ
心がしっかり満たされて彼との絆がグッと深まるスキンシップを3つご紹介します。どれもカップルで取り組むことが大前提。
●パートナーヨガ
2人ペアになってポーズをとります。手と手を取り、息を合わせ、時に目で合図を送り合いながら進めるので親密性がアップ。体がじんわりと温まります。
●パートナー気功
ヨガほど難しい動きがなく、ゆったり行えるのが気功。気功の基本は、心身のリラックスなので、ケンカの後やストレスがたまっているときにやるのがおすすめ。話をしなくても心と心が通じ合う、そんな効果が期待できるかも。
●パートナーお灸
冷え性の改善や体のコリをほぐすのに有効なのがお灸。背中や腰など自分では手の届かないところを重点的にし合いましょう。マッサージを加えることで親密性もアップ。
いかがでしたか?
今回はスキンシップでできるカップルセラピーについてお伝えしました。
セックスレスを更新中のカップルやマンネリ化に悩むカップル、妊活中のカップルなど、さまざまなカプルにおすすめなので、ライフスタイルに合わせて上手に取り入れてみてくださいね。
【パートナーシップの関連記事】
※「ベビ待ちカップル必見! 「ノー干渉デー」のススメ」
※「「男の妊活」を映画に学ぶ! 生き方バイブル【前編】」
【参考】
※1)デュレックス社による調査、調査によれば日本は48回。ちなみに首位はギリシャで164回。
※2)ozmall「OZ子のホンネ調査(恋&Hのホンネ編)」
※平成22年度厚生労働省科学研究班 「第5回男女の生活と意識に関する調査」
※せんねん灸 銀座ショールーム
※あんどうよしみ(2012)『あかちゃんができる気功学―不妊を治すこころとからだの本』マーブルブックス