母親が働いている場合、家事・育児の負担を、父親と母親が上手に分担にしたいのはやまやまですが、日本のワーキングマザーは、まだまだ家事・育児を担う比率が高いんです!
皆さんは、どんな工夫をしているんでしょうか!?
■ 育児時間は、妻は夫の4倍!
総務省の調査によると、6歳未満の子どもがいる共働き世帯の夫・妻の1日当たりの育児時間は、夫が30分、妻は2時間となっており、妻は夫の4倍となっています。
また同調査では、仕事時間は、夫が8:43、妻が4:19と、夫は妻の倍近く働いています。しかし、妻がフルタイムの場合、妻の仕事時間は少なくとも6時間以上になるでしょうから、妻への育児時間の負担は非常に大きいですね。
■ 平日は母子家庭状態が当たり前?
ワーキングマザーさんたちのお話を聞いていると、夜はパパは帰りが21時以降になり、子どもと自分が寝てから帰るため、保育園お迎え以降の家事・育児はママが担当というご家庭が多いようです。3歳の子どもがいる我が家も、平日はこのパターン。子どもも自分自身も、朝の短い時間しかパパに会うことはありません。中には、パパが定期的に出張で家を空けるケースもあり、そうなると完全に母子だけで過ごすことになり本当に大変です!
■ 夫の育児参加が多いと第2子が生まれやすい
厚生労働省の調査によれば、第1子出生後に夫の育児頻度が多くなるほど、第2子出生確率が高い傾向にあるとのこと。忙しい共働き夫婦であればなおさら、パパの育児協力がなければ、第2子をつくることに躊躇してしまうでしょう。
私の身近な例でも、「2人目ができたら仕事は辞める!」とおっしゃるママもいますし、実際2人目ができてからは、どちらかの実家の近くに引っ越すご家庭もありました。
■ 家事・育児分担は家庭の戦略次第!
パパは夜はあまり家事・育児に関われないご家庭が多いためか、私の娘が通う保育園においても、朝はパパが送り担当というケースを3割程度みかけます。私がセミナー等でお会いするママさんも、朝はパパにお任せ派が多いです。
しかし、日中~夜はパパにしっかり外で稼いできて欲しい!との思いから、敢えて夜の家事育児を分担しないという家庭も。これはパパの会社での評価が下がって、収入に影響しないようにという意図があります。まだまだ残業のできる企業戦士が評価されるという日本の会社風土が影響していますね。
勤務する会社や、働き方によって、家庭ごとに戦略を練って育児・家事分担をする、これが今のワーキングマザーの現状。皆さんはどの戦略でいきますか?
[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー)]
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【参考】
※総務省統計局「社会生活基本調査」H18年
※厚生労働省「21世紀出生児縦断調査および21世紀成年者縦断調査特別報告」H25年