4月から新しく組織のリーダーになった方は、チームのメンバーとコミュニケーションを十分に取っていますか? コミュニケーションはチームづくりに必要だとは思うけど、どうしたらうまく出来るのか模索中の方へ! コミュニケーションコンサルタントとして数多くの現場のコミュニケーション改善をお手伝いしてきた経験をもとに、基本の心得4カ条をご紹介します。
■ 基本の心得4カ条
心得1)4つの「あいづち」で話を聞く
メンバーの状況や考えを理解するには、充分に話を聞くことです。そのときは自らの発言を極力「あいづち」のみにすること。「はい、ええ、そうですか、そうですね」これらを言うことに専念すれば、メンバーはトツトツであっても自分の思いを充分に話します。語ってくれたメンバーへは「ありがとう」の言葉を忘れずに。
心得2)褒める
褒める事がない、褒めるのは恥ずかしいと思っていませんか。私の調査では働く人の8割以上は、自分は褒められて伸びるタイプだと思っています。褒め言葉がある職場は雰囲気が良く、やる気をアップさせます。「ありがとう」「助かった」などの言葉が効果的です。
心得3)叱る
ムカッときた思いをぶつけるのではなく、間違いを理解させます。リーダーになると叱りたいことがたくさんあると思いますが、アエラ誌によれば、褒めると叱るの理想比は7対3~8対2。たくさん褒めて少し叱ります。叱り方は男女で変えます。これは脳の構造が違うから。男性には低めの声でズバッと一言。そうでないとヒステリーを起こしているだけと思われます。女性には順を追ってなぜ悪いかを説明します。
心得4)無意識のセクハラは厳禁
男性社会で生きてきた女性リーダーは「男のクセに○○もできないの!」と言いたくなりがちですが、これはセクハラです。人格を否定する発言です。どんなメンバーでも「その人」を認めてこそコミュニケーションが成立します。
新任リーダーとして頑張るあなたへ、最後に山本五十六の名言を贈ります。「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」
[執筆:小林 作都子(コミュニケーション・コンサルタント)]